2024-12-11 19:05

映画「窓 MADO」上映会









12月7日、京都佛立ミュージアムで西村まさ彦さん主演の映画「窓 MADO」上映会と朗読劇が上演されました。

京都佛立ミュージアムのスタッフや有縁の皆さんの連日のご奉公、そして本山宥清寺の皆さん、御講有上人の大変なご支援をいただいて80名を超える来場をいただき、盛大に開催することができました。本当にありがとうございました。


西村まさ彦さんの朗読劇、映画「窓 MADO」上映、僧侶がみた感想、西村さんと魔王監督のご挨拶、そしてサイン会。

盛りだくさんの内容でした。


化学物質過敏症、横浜副流煙裁判にまつわる二つの家族の物語。

実話をもとに、作られたフィクション映画。派手なアクションやドキドキするようなホラーが描かれるわけではなく、どちらかと言うと心にモヤモヤが残るようなところがあります。魔王監督がおっしゃっていたように、観客の心の中では心情が激しく揺れ動くので、ある意味、心のアクション、ホラーを観ているようでもあります。


この映画の中に通底しているテーマ「エンパシー」。長松館長からはじめて聞きましたが、舞台挨拶の時に西村まさ彦さんから魔王監督に送られたとはじめて知りました。


エンパシーは他人の感情や状況を「自分のことのように感じ取る」能力や姿勢のこと。相手の立場に立ち、感情を共有することで深い理解を得ること。善か悪か、勝ちか負けかが問われ、どちらかでないと許されないと言うような二極化が進んでいるように感じる現代。しかも、それを判断する基準もグラグラ、ガラガラ崩れているように感じる今。相手の感情や状況に思いを寄せようとすることが失われていると感じるからこそ、考えさせらる映画です。


価値観の違う、対立する相手の感情や状況に思いを寄せようとする、こんなに難しいことはありません。

それこそが人生の修行とも言えます。


その一番の実践者は魔王監督だと思います。監督はB家の息子さん。加害者として描かれた家族なんですから。

様々な感情があったと思いますが、ここまで相手の感情に寄り添おうとされたこと自体が重要なことだと思います。


正義の反対は、もう一つの正義。争いは正義と正義のぶつかり合い。でも善の中にも悪があり、悪の中にも正義がある。

館長が不在で舞い上がってダラダラと感想をお話ししてしまいました。少しでもお役に立つことができたならありがたいです。


会場にはご自身が化学物質過敏症で苦しんでいるという方もいらっしゃり、西村さん、監督とサイン会後もお話をされていました。


なんと言っても魔王監督のご親族に本山宥清寺のご信者さんがいらっしゃったことも驚きでした。


思いがけないご縁に上映されるべき映画だったんだと思います。本当に貴重な上映会を開催させていただくことができました。ありがとうございました。