2025-09-15 14:37
我を捨てることで頂いた新しいご縁
ありがとうございます。バーズリーゆかりです。
帰国と家族の選択
今年七月初旬、六ヶ月にわたる日本滞在を終え、兵庫からブリスベンへ帰国いたしました。滞在中は家具をすべて処分し、最低限の荷物だけを倉庫に預けての生活でした。帰国にあたり、九歳になる娘に「ママとパパ、どちらと帰る?」と尋ねると、迷わず「ダディ」と答えました。まだ夜中に必ず私を探す娘が父と二人きりで無事に帰れるのか心配でしたが、無事に帰国できました。その間、私は息子と二人で過ごし、毎朝 尼崎の隆宣寺 にお参詣させていただいてから学校へ通いました。
新しい住まいの御利益
一足先に帰国した夫と娘は、義父の住むゴールドコーストで車や住まい探しを進めてくれていました。私たちがブリスベンに戻る頃には、すでに複数の物件からオファーをいただいており、こちらが選ぶ立場となっていました。私は当初、新築の小さめな家を希望していました。しかし、新築はどの会社のインターネット回線もまだ整っておらず、夫の仕事に支障が出るため断念し、二軒目の中古物件に決めることになりました。ブリスベンの不動産事情は非常に厳しく、ある物件では三十人もの方々が内覧に訪れていたほどでした。そのような中でも良いご縁をいただき、オファーを通して住まいを選ばせていただけたことは、まさに御利益としか申し上げようがありません。実際に住んでみると、偶然にも息子の通う高校がすぐ近くにあり、親友の家までも近所でした。日当たりや景色にも恵まれ、新築よりもはるかに広い家で、尊いご本尊をお祀りするお部屋までいただくことができました。これらのことは決して偶然ではなく、仏縁によって導かれたのだと実感しております。
母の言葉と「我を捨てる」気づき
母は信仰しておりませんが、私の姿を見ながら時折意見をくれることがありました。母は気が強い性格で、側から見れば「少し引けばいいのに」と思うこともありました。けれどもその言葉には、日本人ならではの「夫を立てなさい」という考えや、家庭やご先祖を大切に思う心が込められていたのだと思います。その中で母が伝えてくれた「我を捨てなさい」という一言は、信仰していない母からの言葉でありながら、私にとって大きな気づきとなりました。私自身、家や暮らしに強いこだわりを持っていましたが、もし自分の考えを押し通していたら、今のような御利益には恵まれなかったのだと思います。夫に「間違っていたよ、ごめんね。こちらを選んでくれてありがとう」と素直に感謝を伝えることができたのも、この学びがあったからこそです。
数週間後、清流寺の長谷川御住職と、遠妙寺の田原師 がオーストラリアの新しい自宅へ御助行に来てくださいました。これまでお導師方のオンライン御法門を通じて「我を捨てる大切さ」は理解していたつもりでした。しかし、いざ自分自身の生活に置き換えてみると、それは容易ではなく、思うようには実践できませんでした。けれども我を捨てる実践こそが真の幸福と御利益を運んでくださるのだと、改めて深く実感いたしました。「生きているだけで幸せ」と。不動産事情が厳しい中での不思議なご縁、そして母や家族を通じた学びもまた、御宝様さまの御加護のあらわれだと感じております。これからも感謝の心を忘れず、御信心に励み、いただいた御縁を大切に歩んで参ります。
ありがとうございます。