ほんもんぶつりゅうしゅう

第9支庁中国布教区


2022-12-03 13:37

令和四年度中国布教区弘通活動報告 ~八〇〇ご奉公の結実に向けて~

 ありがとうございます。
第九支庁・中国布教区の昨年度の弘通部主催行事を振り返り、本年度高祖ご降誕八〇〇年慶讃ご奉公結実に向けた布教区活動の先駆けとさせていただくべく、ご紹介をさせていただきます。

◎弘通研究会 

中国布教区では、例年一ヶ寺に参集しての弘通研究会を開催させていただいておりますが、令和二年度は感染症拡大の影響により中止、令和三年度には、布教区内の若手御講師方の「得度の動機」についてのお話を動画に収めて弘通部より各寺院に配布、各寺院毎にご弘通について考えるきっかけとさせていただきました。令和四年度は一ヶ寺での弘通研究会を再開。五月二十九日開催、会場寺院は広隆寺で、開式のお看経に続き布教区長より当年度弘通方針を咀嚼して布教区内ご奉公に落とし込むご講話。布教区弘通部より三本の矢ご奉公推進の激励。呉妙泉寺・藤本清隆師より感染症対応についてのお話。三原教薫寺・西田登光師より災害発生時の対応についてのお話。布教区教養各会の活動近況のご披露、と盛りだくさんの内容。また、当日はコロナ下での大会参加の手立てとして、大会をユーチューブにて配信。鳥取妙清寺では十六名のご信者がオンライン参加をされました。大会最後には参加者より感想・意見を筆記にて寄せていただき、各寺院毎のご弘通についての意識、目標について多彩な見解を聞かせていただきました。

◎役員巡回助行

 また、当布教区は岡山県内寺院、鳥取県内寺院計五ヶ寺からなる第一ブロックと、広島県内寺院計五ヶ寺からなる第二ブロックとで構成されています。通常、三大会でのお参詣等は各ブロック内で行われており、布教区全体行事の際に、布教区全域から教講が集う形を取っています。しかし、コロナ禍が続く中、そうした布教区全体での交流の停滞が危惧され、各ブロックの布教区役員が、互いのブロックの寺院に巡回助行を実践させていただきました。
 まずは六月二十七日より、第二ブロック役員教務の皆様が第一ブロック内各寺院に向けて出発。初日は米子堅信寺にて、二十二名が加行してのお助行と激励。二日目午前中には鳥取妙清寺にて二十一名が加行。午後には津山妙津寺にて十二名の加行。最終日の二十九日には午前に岡山妙現寺にて三十六名の加行、午後に倉敷にて十七名の加行がありました。 
 八月二日からは、反対に第一ブロックから第二ブロックへ。初日福山松永寺にて十一名の加行と、続けて三原教薫寺にて十六名の加行。二日目はまず広島佛立寺の朝参詣に合流させていただき、二十名の加行。続けて広隆寺にて十五名の加行。呉妙泉寺にて二十名の加行となり、六月の巡回助行とあわせて合計百九十名の加行者となりました。
 第一ブロックへの巡回助行の折には、まだ六月末であるにもかかわらず記録的な猛暑日が続き、その暑さの中を広域に亘る第一ブロック内寺院を走り回っての役員御教務様方による激励に、各寺院加行者も随喜させていただき、いまだ終わりの見えないコロナ下でのご奉公の前進に向け意を新たにさせていただきました。第二ブロックへのお助行でも、ご奉公を勇気づけるような各寺院ご信者の逸話のご紹介、また、先立つ七月三十一日に岡山妙現寺開導会で行われたスリランカからのディリーパ良潤師の、国内経済危機下でのご奉公推進のお話の中継動画をご紹介いただき、困難な中でこそのご奉公の意義をあらためて感得させていただくことができました。

◎八〇〇慶讃ご奉公結実に向けて

 布教区内弘通部主催行事を振り返って見るとき、すでに三年前の冬から始まっていたコロナ禍のもと、令和二~三年度はいまだ世間的にも対応が後手に回り、布教区内でもご弘通ご奉公停滞の一因になった感がありました。しかし令和四年度には感染症への対策も地に足がつきはじめた中で、お互いの思いがあれば、ご奉公は前に進めていくことができるのだと、コロナ後を見据えてのご奉公が始動した年であったように思えます。そうして新たに始動したご奉公の第一の結実は、高祖ご降誕八〇〇年慶讃の報恩ご奉公成就を、当布教区では来る十月九日、本山御宝前にご奉告させていただくことでなければなりません。宗内教講の皆様と足並みを揃え、布教区ご弘通ご奉公に邁進させていただく所存です。