ほんもんぶつりゅうしゅう

2016-09-01 08:00

如是我聞 9月の御奉公

 今年の夏・八月は、地球の裏側、ブラジルで南米初の五輪開催され、八月二十二日

閉幕し、次期の二〇二〇年の東京五輪大会へバトンが渡されました。ご存知の通り今

大会での日本アスリートたちの大活躍で日本は過去最高のメタル四十一個を獲得しま

した。選手の皆さんご苦労さまでした。とくに陸上の四〇〇メートルのリレーは日本

だけでなく世界を驚かせた銀メダルでした。個人のタイムでは世界にはまだまだおよ

ばない四人の選手が他国のアスリートを抑えて第二位の銀メダルとなりました。

 銀という字は金より良と合成されています。

あの有名な金メダルのボルト選手が、日本の選手の銀メダルを獲得したその原動力に

ついて、「リレーのバトンタッチ」です、一位のジャマイカではバトンタッチの練習
三日間程度ですが、日本の選手は今年の春から入念な練習を重ねて見事なバトンタ

ッチが実現、銀メダル獲得の要因となっている由、インタビーで語っていました。

 リレーのバトンタッチはまさに「伝える」ことに他なりません。しっかり確実に伝

える、このことはいちばん大事で大切なことです。

 常々ご信心の上での「法灯相続」はやはり「伝える」「伝わる」ことです。これが

出来ていないご信者がたいへん多いようです「家庭内のお教化」がほとんど出来て

ないのが現状です。日常の信行、お初水、お盛物等の家庭における信行の内容、そし

てお寺参詣、御講参詣、御会式等のお参詣の意義や仕方を「伝える」ご奉公がしっか

り出来ていない、これでは法灯相続信行相続に繋がらないのは当然かもしれません。

親が伝える熱意と努力が不十分です。勿論、親が上からの押し付け的な仕方は今日で

は通用しないでしょう。子供の目線になって尚かつ、子供の幸せを心から思っての親

の慈悲欠かせません。

 開導聖人ご指南

「親が子を養育する形には三つあります。

一つは、この将来を考えて社会に出て独立した人となれるように

 育てる。二つには子供にもたれかかって、子供に世話しても

 おうと育てる。三には子供を溺愛して、もてあそび甘やかして

 しまう親です。

 以上三つは、皆因果があり親自身にとって報いがあります。」