ほんもんぶつりゅうしゅう

正法寺


2017-11-30 18:34

七組合同初お講 1月14日(日)11時~

■お講とは
 佛立宗では、お寺で様々な法要が日常的に奉修されるとともに、ご信者宅でも同じように法要が営まれています。その最も代表的なものが「お講」と呼ばれる法要です。お教務さんを自宅にお呼びし、導師を勤めていただいて、同じ組に所属するご信者が募って参詣します。一座のお講では、御法門の聴聞をはじめ、諸々のご祈願、ご先祖のご回向などがさせていただきます。
 佛立宗にとってこのお講はとても大事なものです。そもそも、本門佛立宗(当時の呼び名は「本門佛立講」)の発足は、安政四年一月十二日、開導日扇聖人と五、六人のご信者が谷川浅七郎というご信者の家に集まって勤められたお講がそのはじめとなりました。「講」という字は、本来「宗教上の同じ目的のもとに集まった人々の集団、またはその集団によって営まれる宗教的法要、講義」という意味です。つまりお講とは、ご信者が集まり、導師であるお教務さんをお迎えし、久遠本仏の教えを「解かりやすく説いていただき、その正しいご信心へと教え導いていただく」場なのです。
 現在では、各組ごとにおおよそひと月に一席、「組例月のお講」が勤まっています。毎月必ずご信者が集まり、結束を強めるとともにそれぞれのご信心を高め合うことが大切です。
 本来、仏教はどのようにして弘まっていったのかというと、仏さまの説法の場に人びとが集まり、聴聞し、それが伝達されることによってでした。あるときは精舎(しょうじゃ=お寺)で、あるときは信者の家、さらには大樹の下、河のほとりなど、どこでも説法の会座として信者が集い、仏さまのご来臨を仰ぎ、説法(御法門)が行われたのでした。聴衆が、仏さまはじめお弟子方に対し分相応のご供養をさせていただいた様子が、お経文には記されてあります。ですから、ご信者の家で説法の場が設けられる佛立宗の御講は、仏さまの時代の会座の形を現代風にそのまま再現されたものといえます。
 御法門聴聞をはじめ、御題目の口唱、祈願、回向、ご利益談の発表、信者同士のコミュニケーションなど、お講の内容はまさにお寺での法要とまったく同じもの。つまり修行の道場として、お寺の「ミニチュア版」あるいは「出張所」がお講にあたるのです。
 具体的には、お講を自宅で奉修させていただくと、
・自宅の御宝前にたくさんの御題目のご法味が捧げられる=その自宅は大きなご守護が頂ける
・御法門が聴聞できる=参詣者一同が信心改良・増進できる
・ご先祖のご回向がしてもらえる
・仏さま、日蓮聖人のお弟子であるお教務さんに御布施、御供養をさせて頂ける
・家内の諸々の御祈願をしてもらえる
・他のご信者のご利益談を聞いて信心増進ができる
・信者同士のコミュニケーションがはかれる
など様々なメリットがあります。
 本門佛立宗のご信者宅で営まれるお講、これは決して世間一般でいう、死者の弔いを専らとした法要・法事とは大きくその価値が異なるものなのです。
■一月は合同初お講
 その中でも一月のお講は一年の中でも特別に、正法寺の七組が合同で、お寺に集まって奉修されます。年の初めに正法寺のご信者がみな寄り合って、例月のお講ではできないような工夫をこらしてお講をお勤めさせていただくのです。
 一年間の初めてのお講、万障繰り合わせて参詣し、良い一年のスタートを切らせていただきましょう。