ほんもんぶつりゅうしゅう

2017-07-30 13:18

№434 清現寺通信 平成29年8月号

 「石井末男さん急逝」 信良

 七月二日、二教区一組組長の石井末男さん

が行年七十八歳で帰寂された。

 組長のご奉公に加え、三月までは壮年会会

長、四月からは管理課長と永らく清現寺の幹

部としてご奉公をしていただいた。

 その他、毎朝の寺務所で受け付けのご奉公、

寺務所の寺河さんが休みの日には夕方まで寺

務所にいてくれたし、四月からは、毎朝五時

半にお寺の鍵を開けることもしていただいた。

 亡くなる一週間前に開導会、そして翌日、

教区の協議会にも出ていた。

 六月に入って急に痩せてきたので、私も含

め皆が病院へ行ったか、と心配して声を掛け

た。

 今まで病院に掛かっているものと思い込ん

でいたが、実はまったく病院へ行っていなか

ったことが帰寂後に判った。

 六月二十六日、開導会の翌日も協議会に顔

を出していたので「石井さん、病院へ行かへ

んの?」と聞くと「午後二時から検査です」

と午前中はご奉公をして、病院へ行った時に

は「膵臓ガン」で全く手の施しようがなかっ

たとのこと。

 それまで腰が痛い、とか、食べられない、

とは云っていたが、それ程までとは想像でき

なかった。痛みやその他の症状が出なかった

のが不思議である。

 石井さんの奨引のお蔭で組御講にも参詣し、

今では婦人会の本部委員のご奉公をするよう

になった尾崎君枝さんは

「あんなに親切な石井さんが急に亡くなるな

んて信じられません。けれど、やっぱりご利

益をいただいておられたんですね」

と涙ぐんでいた。清現寺の教講誰しもが同じ

思いである。

 何でも「ハイ、ハイ」とご奉公を引き受け

て、臨終の五日前まで、如説修行抄の「思い

定め・唱え死」の教えのままに信者の一生を

全うされた

 照明院講勲信慈日末居士、ありがとうござ

いました。

 御教歌

 しぬる日を 心にあすと定むれば

  けふの一日ぞ 大事なりける