ほんもんぶつりゅうしゅう

2017-12-31 00:31

№439 平成30年1月1日 清現寺通信 1月号

縮小の時代に(二)    信良

 日本の現在の人口、一億二千七百万人が、四十年後には九千万人を下回る、という資料があります。

 その中で現在、六十五歳以上の人口が三千三百万人、総人口に占める割合は二十六・六%。すでに四人に一人が高齢者です。しかもその高齢者の年幅も広く、六十五歳になったばかりの人と、百歳とでは親子程も年が違う。今後、六十五歳から七十五歳の層が減少し、七十五歳以上の層が増加するといいます。

 高齢者の男女差は、女性が男性を四百六十三万人上回っており、女性全体の人口に占める女性高齢者は三十・一%、すでに日本人女性の三人に一人は高齢者です。

 しかも、平成二十八年の年間出生数が初めて百万人の大台を割り、九十六万人となりました。

 即ち、子供は少なくなり、高齢者が増加していく、という日本の少子高齢化が益々顕著になる。この現実をよく知ることがまず大事なことです。

 こういう現実は、清現寺のご信者の上にはもっと厳しい現実となって顕れています。

 ご信者、特に役中さんの超高齢化です。あるいは、日々のお寺参詣者、月々の御講参詣者は、私(六十五歳)より若い人が数える程しかいない。もしくは全員が私より年齢が上、ということもあります。

 夜の御講はほとんどの組でなくなりました。更に、土曜、日曜日に集中しています。

 薫化会、青年会の参詣は激減しています。(これは清現寺だけでなく、他寺院でも薫化会、青年会が消滅している寺院が少なくない)

 この様な厳しい縮小の時代は、まだ始まったばかりとも云われています。

 今までの拡大の時代(宗門では昭和五十六年の高祖七百回御遠諱がピークではないか)と訣別して、縮小の時代にあることを認識して、意図的に縮むことが大切になっていく。

 弘通区画の再編成は、そういう意図も含んでいます。現実をじっと見つめてみましょう