ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-03 11:43

8月3日の隆宣寺日記

仏教の基本は「みんなと共に」です。特に法華経では、この精神を大切にしています。なので、自分一人だけが幸せになって「それでよし」ではありません。だからこそ、信仰をするにしても自分のことだけを祈るのではなくて、むしろ、他人のこと、みんなのこと、世界全体のことに重きを置いています。

 

それは有難い教えを聞いた時や、嬉しい出来事があった時でも同じで、その有難い気持ち、嬉しい気持ちを言葉にして、周りの人にもお伝えします。それは単なる布教活動ではなく、それよりも「あなたのために」という思いからです。「この有難さ、嬉しさを、あなたにも感じ取って欲しい」「自分一人だけが有難い気持ち、嬉しい気持ちになるだけでは勿体ない!」つまり、あなたにも幸せになって欲しいという願いが動機なのです。

 

そうすることで自然と教えは「弘まる」「弘まっていく」のであって、ただただ「弘めたい!」「弘めなきゃ!」というのは少しニュアンスが違うのです。あくまでも私達の「あなたのために」「みんなと共に」という《慈悲》こそが最大の動機であり、そこに仏教の真髄、核があるのです。そこを掴んでこそ、本当の意味での信仰となり、自分自身が幸せになっていく元となります。

 

私がこうしてブログを書いたり、YouTubeで動画配信しているのも、そのためです。特に、今はコロナ禍で、ただでさえ生きにくい世の中が、余計に生きにくくなっています。だからこそ、今まで以上に発信することを心がるようにしています。なかなか「お寺」「信心」「宗教」となると、近寄りがたいかもしれませんが、その「生きにくさ」を解決する手がかりが必ずあると私は信じています。是非、苦しい時には《共に》苦しみ《共に》乗り越えていきましょう!

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

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