ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-05-08 12:20

5月8日の「毎日ぶっきょう」

「改良」「改善」とは具体的にはどういうことか、一体どんなことに取り組むべきなのか。色んな説明の仕方ができるかと思いますが、その1つに「変化に対応する」が挙げられます。時代は常に変化していて、それは人々の考え方や生き方の変化と常にリンクしているといえます。たとえ大ヒットした商品であったとしても、時代が過ぎれば売れなくなっていくもので、そこで「改良」「改善」した商品は、さらに支持され、ヒットし続ける《ロングセラー商品》となるのです。

 

周囲の反対を押し切り、日本初のコンビニ・セブンイレブンを創業させた鈴木敏文氏のモットーは「変化対応」です。「過去の経験に基づく反対論で、未来の可能性は否定できないはずだ!」と熱意を持って取り組まれました。今ではセブンイレブンだけではなく、数多くのコンビニが店を出し、多くの人々が利用するようになっています。また、セブン銀行を創業させたのも鈴木氏で、こちらも周囲からの反対意見が多い中、見事に成功させました。過去の事例から学ぶべきことはありますが、それが「手かせ足かせ」となっては弊害でしかないので要注意です。

 

そんな鈴木氏は「変化対応」ということについて、次のように述べておられます。

「昔から私のモットーは『変化対応』変化は当然起こるから、あらゆる変化に対して如何に対応するかを考えていくことが大事。変化の激しいこの時代に、過去の成功事例にすがりついていたら失敗が多くなる。ですから、過去を捨てろと言いたいですね。世の中が変化している時、常識という過去の経験の蓄積に囚(とら)われることほど怖いものはありません。」

 

今、まさにコロナ禍という前代未聞の時代において、どれだけクリエイティブになっていけるか。過去の事例から学び、これからの時代を見据えながらも、しっかりと現実を受け止めないといけません。一体どういう変化が生じていて、それに対応するには一体どういう手段方法を選択すべきであるのか。トライアンドエラーの繰り返しの中で議論は深まっていき、新しいものが認知されて、確立されていきます。コロナ禍だからこそ、私達に求められているのは「変化対応」という姿勢なのではないでしょうか。

 
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