ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-12 10:31

8月12日の隆宣寺日記

「結果が出ないこと」を1つの《結果》として受け止めるのは、とても大切なことです。なぜなら、それを《結果》として受け止めれば、その【原因】について考える機会が得られるから。もし、その結果を《結果》として認めないで、うやむやにしたり、放ったらかしにしたり、それこそ自分にとって都合の良いように言い訳を並べたり、上手に誤魔化したりしてしまうと、自分自身の思考や言動を反省する絶好のチャンスを失ってしまうことになります。

 

そう思うと、まずは「結果が出ないこと」を自分自身の《結果》として真摯に受け止めることが、これからの結果を変えていく、はじめの第一歩になります。何の原因、理由もなく「結果がでない」という《結果》にはなりません。必ず、そうなるだけの【原因】がある訳で、そこに自分自身で気づくことが大事。もっと言えば、そうやって「気づこうとする姿勢」を常に持つことが重要だということです。

 

そこで大切なポイントを1つご紹介!

それは「人からモノを教わる時は、そのままいただく」ということです

 

私達には《自分》というものがあって、それなりの《こだわり》なんかもあったりして、それこそ、これまでに身につけてきた知識や技術、経験などが多数ある訳です。なので、どうしても、そういったものがスグに頭の引き出しから出てきてしまう。人からモノを教わっていながら「ん〜?でもなぁ〜」「えぇ〜、そうするの〜?」というような思いが知らず知らず湧いてきてしまうのです。

 

しかし、それは人からモノを教わる姿勢ではありません。人からモノを教わるとは、自分には無いものを人様からいただくということです。もし、自分の知識や技術、経験で事足りるのであれば、そもそも教わる必要がありません。そもそも、私達は「結果が出ない」「もっと結果を出したい」「幅や深みを持ちたい」からこそ、自ら進んで、また周囲から勧められて、人からモノを教わる訳です。

 

「型が有るから型破り。型が無ければ、それは形無し。」

これは57歳という若さでお亡くなりになった中村勘三郎さんの言葉です。まさに、人からモノを教わる姿勢や、その大切さを端的に言い表しています。人からモノを教わるのであれば…、否、教わりたいのであれば、まずは、教わることを、そのまま、一通り身につけようとするのが本来の姿であり、そういう姿勢であってこそ、その教えを正しく身につけることができるのです。

 

もちろん、その学びの成果は、その向こう側にあるのであって、中途半端な学びでは、当然それなりの成果にしか繋がりません。これもまた自分自身の【原因】によって導き出された《結果》であって、教えてくださった人のせいではありません。常に目の前の出来事を自分の《結果》と受け止め、その【原因】を自分に求める。そういう姿勢になることが、成果を出す、結果を変えていく思考・言動パターンです。

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

 ☆朝参詣御法門《1回目》は【ここをクリック】(YouTube)
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