ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-04 09:08

8月4日の隆宣寺日記

人の間違いを指摘して、正しく導いてあげることは大切なことです。ただ、それは「相手のため」という慈悲、思いやりの心によるものであって、単に人のあら探しをして、正義の名の下に相手に物を言うのとは違います。でも、この点を履き違えて、自分の正義を貫くために人に物を言う方が多いものです。

 

そういう方の発言は得てして、自分の心の中に湧いてきた「これは、こうあるべき!」という思いを満足させたいがための発言であって、いわば「自分のため」という利己心が発端になっています。なので、大義名分や体裁は「相手のため」なのですが、実のところは違っている。そのことを相手の方は必ず感じ取っているもので、少なからず良い気持ちにはなりません。

 

「言葉は心の声」ですから、必ずこちらの思いは言葉と共に伝わるものです。そう思えば、私達にとって必要なのは、言葉力や色んな言い回し、そういうテクニックではなく、相手のことを心底、思いやれる《慈悲の心》なのだと気づかされます。その心、相手を思う気持ちが極まるからこそ、自然と相手への言葉が出てくる。それは、あたたかくて、柔らかくて、穏やかな言葉です。

 

その発言は《冷たい》《かたい》《トゲトゲ》していませんか?どことなく、その場が変な雰囲気になっていませんか?相手との関係がギクシャクなっていませんか?今一度、相手を思う気持ちを見直してみては如何でしょうか?

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

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