ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-07 09:34

8月7日の隆宣寺日記

「人生のゴール、生きる目的は定まっていますか?」

 

魂は死ぬことも、消えてなくなることもありません。でも、今回の人生、この命には始まりがあって終わりがあります。つまり、魂のレベルで言えば無限であり、人生のレベルで言えば有限なのです。

 

この有限の人生(毎回、人間に生まれるとは限りませんが…)で、どんな生き方をしたか。その情報は何一つ漏らすことなく私達の魂に刻み込まれ、永遠に残ります。そして、その刻み込まれた内容によって魂は成長したり、退化したりします。つまり、私達の生き様が今後の魂のあり方を左右するということであり、現在の魂のあり方は、これまでの私達自身の生き様によって導き出されたものなのです。そう思えば短絡的に生きるよりも、マクロな視野・思考で生きる方が自分のためになります。

 

一体どういうゴールを目指して生きるべきなのか、何を目的に《今の人生》を生きるべきなのか。そういったことを長い目で見て、考えられるようになると、目先のことだけにとらわれたり、目先の損得勘定だけで生きるのは、決して得策では無いことに気づけるようになります。いつも周りを見渡して、比較して、色んな情報に右往左往して、躍起になって東奔西走。一体、自分はどうなりたいのか?どうなるべきなのか?一体、何が幸せなのか…?そんなことを自問自答してしまうのも、人生のゴールが定まっていないからです

 

どう生きて、どう死ぬか。それは次の人生、来世をどういう形でスタートさせるか…という話でもあります。つまり、死の向こう側には、次のスタートが待っているのです。それらを踏まえて「さぁ、どういう生き方をするか」ということを仏教は教えます。死は、正しく生きる中からでしか、正しく学ぶことはできません。そうやって、正しく死を学ぶからこそ、未来(来世)の話も現実味を帯びてきます。

 

今しか見てない、今しか考えてない生き方では、なかなか死は想定できませんし、未来の話は想定外にすらなってしまいます。でも、それらを今の自分の「想定内」にすることによって、私達の人生は、もっともっと素晴らしいものへと成長させてくれます。それが仏教の有る人生です。

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

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