ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-01-31 12:48

1月31日の「毎日ぶっきょう」

皆さんは、どのように死にたいですか?死んだ後どうなりたいですか?この世に残していく家族には、どうなって欲しいですか?私達は必ず死を迎え、大切な家族を残して、あの世へ行かねばなりません。これは紛れもない事実で、どんなにあがいても絶対に変えられないことです。

 

ただ、より良い形で死を迎えることも、死んだ後より良くなることもできます。そして、大切な家族を幸せにすることも、私達の努力次第で実現することができます。中には「死んだら、なるようになる」という考え方もありますが、確かに、その通り。むしろ「なるようにしかならない」つまり、生きてきたようにしか死ねないのが現実なのです。

 

もし、その「なるようになった」現実が、自分の思うような死に方、死後のありさまであれば何も問題ありませんし、大切な家族の様子も自分の希望通りであれば、まさにハッピーエンドです。ただ、生きている間に何も考えず、何もしないでいて、必ずしも「そうなる」とは限りません。それこそ「死んでみないとわからない」という、とても危険な《賭け》となってしまいます。

 

人生の最後は「死」であり、家族との「別れ」があることは、知識として知っていること。ただ、それを自分の事として、どこまで真剣に受け止め、考え、覚悟するかが重要と言えます。それができれば生きることへの意識は変わり、人生そのものが変わり始めます。実は、そこからが「人生の本番」で、本当の意味での「人生のスタート」です。

 

仏教は「死」を大前提に置いて「生きる」ということを教えています。いわば「死」を忘れたり、遠ざけたりしながらの「生きる」は不完全の「生きる」です。ということは、今の人生はまだまだ真価を発揮できていない、不完全燃焼の状態と言えます。是非、もっともっと前向きに「死」を踏まえて生きていけるように、仏教と共に人生を!

 

☆朝の御法門は【ここをクリック】(YouTube)