ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-10-23 10:21

10月23日の隆宣寺日記

最近、息子(3歳4か月)がハサミに興味を持ち始めました。既に、しまってある場所を知っているので、たまに持ち出そうとします。今のところ「危ないからダメよ」と言い聞かせているのですが、いつまでも、そう言い続ける訳にもいきません。危ないからこそ、ちゃんとハサミの使い方を教えないといけないからです。
 
こういった事柄は、子供たちが成長していく過程で沢山あります。それらを1つ、1つ丁寧に、子供たちに教えていくことが親のつとめ。「あれはダメ、これはダメ」「まだ早い」「あなたには必要ない」と言うばかりで、教えるのを後回しにしたり、面倒がっていては、子供のためになりません。事前に危険性を教え、体験させておくと、大きな危険、失敗を防ぐこともできます。
 
それこそ、ハサミの使い方を教え、練習している時に、誤って手を切ってしまえば、ハサミが危ない物であることや、手を切れば痛いことも実体験として学べます。そうすれば、自分のためにも、みんなのためにも安全に使おうとするものです。もし、それを知らないままでいると、ハサミで誰かを傷つけてしまうこともあり得ます。お酒やタバコ、違法ドラッグ、そして性に関することも、やはり理屈は同じことです。
 
そう思えば、親から子供に関わろうとす姿勢が大切だと言えます。3歳の息子ですら何かと嫌がりますから、思春期ともなれば余計だと思います。でも、親が何かと理由をつけて伝えようとしないのは、子供にとって不幸なことです。子育てにおける最大の目標は「子供を自律させること」「一人前の人間にすること」もっと試行錯誤をして、色んな工夫をして、伝えるべきことを伝えていくべきです。
 
それは「ご信心」においても同じことが言えます。現在は、核家族化が進み「昔のようにはいかない」という声も聞こえてきますが、今、昔と同じやり方でやろうとすれば、「昔のようにはいかない」のは当然です。インターネットが普及している現代では、もはや核家族化も遠距離も関係ありません。結局は、伝える側の「伝えよう!」という思いの有る無しにかかっているのです。
 
なんとか相手に伝えようとして、きちんと相手に伝わることは、幸せなことです。そうやって自分に伝えようとしてくれ、それがきちんと自分に伝わることも、幸せなこと。その伝え方、伝わり方は時代によって手段・方法は違ってくるかもしれませんが、伝えるべきこと、伝えてもらうべきことは、いくら時代が変わっても《真理》は1つ。ぜひ、お互いに伝え、伝わるハッピーな関係であれるように、心がけたいものですね♪
 
 ☆朝参詣御法門《1回目》は【ここをクリック】(YouTube)
 ☆朝参詣御法門《2回目》は【ここをクリック】(YouTube)