ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-08-08 10:15

8月8日の隆宣寺日記

昨日の【隆宣寺日記】でも書きましたが、私達の《命》は有限ですが、《魂》は無限です。

 

今回の人生で手に入れた「物質的なもの」は何一つ来世に持っていくことはできませんが、「言葉にしたこと」「行動に移したこと」「心で思ったこと」は全て《魂》に刻み込まれているので、来世へと引き継がれることになります。そして、その良し悪しによって来世のスタートが大きく左右されるのです。

 

そう思えば、私達の一生は「自分の《魂》を成長させるための一生」と言うことができます。つまり、出来るだけ沢山の【プラス】を積み上げ、【マイナス】は減らしていく。いわば、負の遺産は今回の人生で全て清算して、よいものを貯蓄していくことです。それは何も「来世の為だけに生きる」ということではありません。「来世のためになる」ということは、当然、今の人生のためにもなります。

 

これも昨日の昨日の【隆宣寺日記】でも書きましたが、私達はどうしても目の前のことだけにとらわれてしまって、短絡的、刹那的になって物事を考え、人生の選択肢を選んでしまう癖があります。もちろん、それは短期的に、一時の感情的に満足を得られるかもしれませんが、人生を長い目で見た時に、また来世という更に遠い目的地を含めて考えた時に「果たして本当に得策なんだろうか?」というころになるのです。

 

ただ、その辺りは私達の頭で考えて、わかる範囲ではありません。過去・現在・未来の全てを見通せるのは、悟りを得た仏様のみです。「未来を見据えて生きることは、確実に現在の自分の人生も充実させる」これこそ仏様が教えてくださる考え方、生き方です。そして、そのことを学び、練習できるのがお寺。

 

生きてる間であれば化粧をしたり、着飾ったり、色んなアイテムを取り揃えたりして、自分自身をより魅力的にすることができます。しかし、この人生が終わった時に残るのは自分の心、魂のみ。もはや、何かで誤魔化したり、繕ったりすることはできません。いわば、正真正銘、素っ裸の自分で勝負することになります。どうでしょう、皆さん「今の自分」に自信ありますか?

 

今からでも遅くありませんし、若いからと言って早過ぎることもありません。是非、未来を見据えて、魂の成長、自分の成長を意識しながら生きることを、お寺で始めてみませんか?始めた人から変わり始めていますよ♪

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

 ☆朝参詣御法門は【ここをクリック】(YouTube)