ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-09-06 15:25

9月6日の隆宣寺日記

人生の土台は一体どこにあるか?むしろ、一体何を人生の土台にすれば良いのか?誰だって幸せになりたいし、せめて不幸にはなりたくないと思うものです。もちろん、大切な人には幸せになって欲しいし、不幸にはなって欲しく無い。そう思った時に、やはり《人生の土台》をしっかり築くことが必要不可欠となります。
 
何となく人生を生きるのではなくて、なるようになる人生を送るのでもなくて、確かなロジック(理論)とエビデンス(証拠)に基づいて、確かに生きていくこと。これが、幸せへとつながる道を一歩ずつ確実に歩んでいくことになり、迷い、疑い、不安を払拭して、胸を張って生きていけるようになる第一歩です。
 
お金、知識、技術、体力…、人生の土台となり得るものは数々あります。ただ、物事には必ず優劣があり、自然と優先順位が決まってくるものです。日蓮聖人は、仏様の教えに基づいて次のように教えてくださっています。
「蔵の財(たから)よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり。」
 
《経済的な財産》よりも、健康な体や身についた知識・技術など《身体的な財産》の方が優れている。確かに、どんなにお金があっても、身体的な財産を安易に手に入れることはできません。むしろ、身体的な財産を地道に築いていくことで、経済的な財産を生み出すことができるようになる。そして、身体的な財産がそなわってこそ、経済的な財産を有効に、有意義に使うことができるのです。
 
それでも《心の財産》《精神的な財産》が十分でなければ、幸せを感じ取ることができません。心の善悪によって《経済的な財産》も《身体的な財産》も大きく価値が違ってきます。人を傷つけたり、だましたり、それこそ命を奪うようなことすら起こり得てしまうのです。つまり、人生そのものをコントロールしているのは、私達の心だということ。
 
その《心の財産》こそ最も大切な財産で、ここさえ十分に満たされていれば、人は「幸せ」を感じ取りながら生きていくことができるものなのです。もちろん《経済的な財産》も《身体的な財産》も大切な財産であることには違いありません。ただ、優先順位を間違えてしまうと、いつまでも迷い、疑い、不安、そして不満を抱えてしまいます。
 
土台が弱かったり不安定だったりすると、その上に、どんなに立派なものを築いても長持ちしません。ちょっとした雨風でも大きな影響が出てしまい、何かあるたびに動揺することになります。そう思えば、人生の土台である《心の財産》が大切であることを、しっかりと認識して、優先順位を間違えずに、それぞれの財産を築いていくことが「幸せを手にする方法」なのです。
 
もちろん、仏様の教えは《心の財産》を、どうすれば増やしていけるのか、反対に、どういうことをすると《心の財産》が減ってしまうのかを教えてくださいます。そして《心の財産》がキチンと整い始めると、自然と《経済的な財産》《身体的な財産》も整います。是非、お寺で《心の財産》をコツコツと積み重ねていきましょう♪
 
 ☆朝参詣御法門は【ここをクリック】(YouTube)