ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-12 15:33

7月12日の隆宣寺日記

《信じる》という言葉を知らない人は無いと思います。では《信じる》という言葉の意味を知っている人は、果たして、どれだけいるでしょうか?恐らく、なんとなくわかったつもりでいると思いますが「じゃあ、教えて」と言われた時にきちんと説明できるでしょうか?相手に伝わるような、相手が納得するような説明となると、かなり難易度が高いと思います。

 

そして、その《信じる》という言葉の意味よりも、もっと大切なのは、実際問題《信じる》とは「どうすることなのか?」という部分です。恐らく《信じる》という言葉ほど、意味を知ってるだけでは、全く何の役にも立たない言葉は無いと思います。むしろ《信じる》という言葉の意味を知らなくても、上手に説明できなくても、きちんと《信じる》という行動が取れることが大切なことなのです。

 

仏教では《信じる》とは「聞いた通りに行動すること」と教えます。どんなに心の中で「あ〜、なるほど!絶対その通り!」と思ったとしても、それだけでは単に納得をしただけで、それを《信じる》とは言いません。むしろ、極論ですが「なんでこんな事せなアカンねん!」と思いつつ、言いつつでも、実際に行動できたのなら、それは《信じた》ということになるのです。

 

たとえば「俺を信じて付いて来い!」に対する《信じる》100%は、やはり何はともあれ実際に付いて行くことです。むしろ「信じてるわ!」という言葉だけでは《信じる》とはなりません。いわば《信じる》とは心の中で思ったり、感じたりすることではなくて《信じる》とは行動そのものなのです。

 

そう思うと、自分を《信じる》とは一体どういうことをいうのか。相手(人)を《信じる》とは一体どういうことをいうのか。そして、仏様を《信じる》とは一体どういうことをいうのか。是非、今一度考え直してみて欲しいと思います。なかなか答えが出ない時には、是非お寺にお参りください♪

 

《今日の出来事》

今日は本山の開導会(夏の御会式)でした。法要が始まるとドンドン雲が無くなっていき、眩しい日差しが差すぐらいでした。爽やかな風が吹き抜けて、まるで避暑地のよう!素晴らしい天気に恵まれた夏の御会式でした♪もちろん、新型コロナ対策もバッチリでした!

 

*本日は出張のためYouTube配信はございませんでした