ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-18 12:48

7月18日の隆宣寺日記

《ご褒美》というのは、目的を達成させるための手段・方法の1つ。人間というのは現金なものですから「いつもより余計に得する」となれば、それがモチベーションとなり、俄然やる気になるものです。これを上手に使うことによって目的地へと導くのはリーダーの力量だと言えます。
 
実は、仏様もそういった手段・方法を巧みに取り入れ、人々を仏の道へと誘(いざな)ってきました。入り口は広く、そして奥行きは深く…十人十色、千差万別の人々を救うには、一筋縄ではいかないのです。
 
それは教えがブレている訳ではありません。仏様が伝えたい教え、悟りは、たった1つだけです。つまり、私達が目指すべき目的地は1つしかないということ。ただ、そこにたどり着くための道順、移動手段は多種多様なのです。
 
そのうちの1つが《ご褒美》ですから、いつまでも《ご褒美》頼みではいけません。もし「《ご褒美》が無いなら、もうやりたくない!」というのであれば、それは《ご褒美》の味だけを覚えてしまって、肝心の《目的》を見失ってる状態です。一体、なんのための《ご褒美》だったのか、そこをシッカリ伝える必要があります。
 
最終的に《ご褒美》がなくても、自ら目的地に歩んでいける。それが私達が目指すべき目標、理想的な姿です。そして、その理想的な姿を獲得した時にこそ、正真正銘の成果を手にすることができます。この醍醐味を味わうことができれば、もはや《ご褒美》は不要になります。そういうゴールを迎えられるように、今しばらく必要な方には《ご褒美》の存在を伝え、目的地を目指して共に歩んでいくことが大切です。
 
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