ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-09-24 09:34

9月24日の隆宣寺日記

何事においても収支のバランスが大切。どんなに収入が増えたとしても、支出が多ければプラスに転じることはできません。どんなに支出を削ったとしても、収入が少なければマイナスから転じることはできません。つまり、収入の増加を試みる一方で、支出の削減を試みることが、収支のバランスを健全化させる手段・方法であると言えます。
 
これは人生そのものの収支バランスにおいても全く同じ事が言えます。つまり、私達の行いは大きく分けて「善い行い」と「悪い行い」があり、その収支バランスによって、人生そのものの方向性が左右されることになります。当然、善い行いには《善い結果》、悪い行いには《悪い結果》が導き出されるので、自分の行いには、いつ、いかなる時も、責任を持たなければなりません。
 
それが「自業自得(じごうじとく)」「因果応報(いんがおうほう)」ということです。よって、収支バランスが崩れて、マイナスに転じてしまった時、いわば、良い結果が出なくて、むしろ悪い結果が導き出されてしまう時には、自分自身の生き方、考え方、その収入と支出の再確認が必要となります。つまり「善い行い」がどれだけできているか、「悪い行い」がどれだけあるかということ。
 
ここで注目すべきは「悪い行い」の方です。なぜなら、大半の人は「さほど悪い行いはしていない」という認識でいるからです。極端な話、警察に捕まらなければ「悪いことはしていない」という考えの方が大多数。しかし、それは法律で定められた《社会的な悪》であり、それが悪の全てではありません。つまり、人間として「それをやったら罪なこと」は、まだまだ沢山あるのです。
 
その点について、教えてくださるのが仏教、仏様の教えです。この世で生きるものとして、守るべきルール、人間として身につけるべき規律。正しい心のあり方、言葉の遣い方、行動の仕方などなど。《正しい》がわかれば《悪い》も自然とわかるようになってきます。《正しい》が身についてくれば《悪い》を自然と防げるようになります。
 
皆さんの収支状況はどうでしょうか?バランスは崩れていませんか?「善い行い」も「悪い行い」も結果となってあらわれるまで時間がかかります。そのため「これぐらい大丈夫」「なんとも無いじゃないか」と勘違いすることも。しかし、どれだけ長い時間を経たとしても、やったことは必ず返ってきます。自分がやったことに時効はなく、私達が忘れた頃にやってくることもしばしばです。
 
そう思えば、人生そのものがマイナスに転じてしまった時こそ、収支バランスを総点検する最大のチャンス、絶好のタイミングです。そんな時には是非、お寺にお参りしてください。しっかりと自分自身と向き合い、これまでの人生を振り返ってから、真っ直ぐ前を向いて、力強く、笑顔でリスタートすることができますよ♪
 
 ☆朝参詣御法門《1回目》は【ここをクリック】(YouTube)
 ☆朝参詣御法門《2回目》は【ここをクリック】(YouTube)