ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-31 09:31

7月31日の隆宣寺日記

「品質が良くて、値段も安い」これが最も理想的ですが、なかなか、そういかないのが世の中で「値段は安いけれど、品質がイマイチ」「品質は良いけれど、値段がイマイチ」というのが大半を占めています。

 

これは人材でも全く同じことが言えます。「センスが良くて、仕事量も多い」同じ給料を払うのであれば、そういう人材が欲しいものですが「仕事量は多いけれど、センスがイマイチ」「センスは良いけれど、仕事量がイマイチ」というのが大半を占めています。

 

もちろん、商品にしても人材にしても、改良をしていけば少しずつ理想に近づいていくことができます。商品開発の人は、そのことに日夜、取り組んでいるでしょうし、どの会社も人材育成に多くの時間とお金をかけています。ただ、人材育成の場合、もう1つ大切なのは《本人の自覚》です。

 

「自分にはまだ改良点がある」という自覚があればこそ、効率よく、効果的に改良が進んでいきます。しかし、その自覚がなく、むしろ「自分はそこそこイケてる」と思い込んでいると、もはや改良は前に進まず「暖簾に腕押し」「糠に釘」といった状態。よって、人材育成において《本人の自覚》を促すことは実に大切なことなのです。

 

これは、ご信心においても全く同じことが言えます。信仰の質と量を兼ね備えた人は、少数派です。「頑張っているけれど、筋が悪い」「筋は良いけれど、頑張りが足りない」私も含めて、そういう人が大半を占めているのが現実です。ただ、これは「それだけ改良の余地がある」ということであり「今よりも、もっと良くなっていける」ということでもあります。

 

現状に甘んじることなく、妥協する訳でも、無理矢理自分を納得させる訳でもなく、不平不満をこぼす訳でもなければ、自分に言い訳をし続ける訳でもない。「もっと自分は良くなっていける!」という確信を持って、改良に取り組む。それは自分の至らない所を探し歩くというよりも、まだ発見できていない素晴らしい自分を見つけ出すこと。その積み重ねが、いずれ理想的な自分自身へと成長させていくのです♪

 

*7月20日〜8月19日までは「夏期参詣」の御法門です

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