ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-03-18 09:46

3月18日の「毎日ぶっきょう」

わざわざ悪い事をしようとする人は少数派で、誰だって悪い事はしないように気をつけているものです。それでも自分では気づかないうちに、知らず知らずのうちに悪い事をしてしまっていることはあります。そこで大切なのは、最悪の結果を招く前に、自分が悪い事をしてしまっていることに気づくことです。たとえば、労働災害で考えてみると「ハインリッヒの法則」というものがあります。重大な事故・災害が1件起きた背景には、29件の軽微な事故・災害が存在していて、その背景には300件もの異常(ヒヤッとした事・ハッとした事)が存在するというものです。

 

つまり、重大事故は「起こるべくして起きている」ということを意味していますが、逆を言えば、ちょっとした異常が起きた時、せめて軽微な事故・災害が起きた時にでも「なぜ、そうなったのか?」「どうすれば防げるか?」ということを徹底的に調べ上げ、きちんと改善策を考えて、確実に実行していくことで重大事故は未然に防げるということです。これと同様に、たとえ自分が知らない間に、不本意ながら悪い事をしてしまっていたとしても、それによって引き起こされている、ちょっとした異常に気づくことができれば軌道修正は可能です。

 

人間というのは都合の良いもので、何か良い事があれば「自分の手柄」だと思いがちですが、悪い事があると「誰かのせい」だと思いがちで、どうしても自分の落ち度に気づけないものです。人生、何事も「目の付け所」というのが大切で、ピントがズレていると人生そのものがズレてきます。仏教では因果応報、自業自得と教えますので、良くも悪くも目の前の結果を導き出した結果は、基本的に自分が作り出したもの、全ては自分から始まったことなんだと受け止めるのが原則。よって、現実を正しく受け止め、正しく次の行動へ移ることができれば、未来は必ず変えられるのです。

 

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