ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-04-10 12:54

4月10日の「毎日ぶっきょう」

最初は「面倒だなぁ〜」「好きになれないなぁ〜」と思っていたことも、とりあえず続けていくうちに、その魅力に気づかされることはあるものです。逆に言うと「面倒だ」「好きじゃない」という理由だけで拒絶してしまうと、この世に存在する数多くの魅力に気づけないまま人生を過ごしてしまいます。自分の趣味嗜好の世界なんて、往々にして小さくて、狭くて、偏っているもの。そう思うと、誰かに勧めてもらった物事にチャレンジしてみることは、自分の新しい可能性を開いていく、いいキッカケになるかもしれません。

 

私自身のことで言うと【読書】が人生を変えたと言っても過言ではありません。子供の頃から活字嫌いで、本を読む習慣なんて全くありませんでした。1つの転機は司法書士の試験勉強で、ここで活字を読む習慣が身につきました。ただ、それは勉強のために読むだけであって【読書】ではありません。もう1つの転機は、僧侶になった後、本山での修行時代の出来事でした。授業の一環で「読書感想文を出すように」と先生から毎週言われたのです。

 

読書感想文は子供の頃から最難関の課題で、苦手の塊みたいなもの(笑)しかし、30歳を目前に「面倒だ」「好きじゃない」なんて言ってられません。仕方なく本を読むようになり、必然的に趣味が【読書】になっていきました。「今まで知らなかったことを知ることが、こんなにも楽しいだなんて!!」そんな感じで次第に【読書】にのめり込んでいき、色んな本を読み漁るように。そのおかげで色んな知識を得ることができただけではなく、文章力もつきました。今の私を基礎から支えているのは、まさに大嫌いだった【読書】だと言い切れます。

 

そう思うと、やはり好き嫌いだけで物事を判断したり、取捨選択したりすると実に勿体ない。それだけ自分の可能性を狭く、小さくしているのは、疑いようもないことです。それは【信仰】においても同様で、恐らく大半の方は「食わず嫌い」の状態かもしれません。「知らないから手に取らない」ではなく、知らないからこそ手に取って欲しいと思います。

 

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