ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-05-14 12:06

5月14日の「毎日ぶっきょう」

「温故知新(おんこちしん)」という言葉がありますが、これは単に昔のことを学ぶだけではなくて、その学んだことを活かして新たな知識を得るところに、本来の目的があることを心得ておく必要があります。つまり、全ては今を生きるために、最先端に相応しい生き方ができるように、過去から学ぶのです。そう思うと、ただただ過去を懐かしみ「昔は良かった」と思い出にひたってしまうだけでいけませんし、「前はこれで成功したんだ!」と前例主義になってしまうのも、本来の目的から外れてしまいます。大切なことは常に未来を見据え、そのために過去から学び、そして「今」を精一杯生きることです。

 

宮内庁御用達ホテルとして有名な志摩観光ホテルで総料理長・総支配人をつとめた高橋忠之氏は「世界の超一流になる意気込みがないと一流の仕事はできない。そのためには絶えず勉強するしかない」と語る一方で、その勉強は常に未来を見据えた姿勢でなければならないことを、次のように述べておられます。

「フランス研修から帰って全てのノートを捨てて以来、その年に勉強したノートは一年ごとに捨てました。それが未来創造に対する挑戦の姿勢だと思っています。過去を引っ張り出して思い出に浸っていてはダメです。常に明日に向かって進んでいく思想、信念が未来に花を咲かせるための種であり、水であり、肥料である。」

 

特に、この一年はコロナの影響で世の中は随分と変わってしまい、誰もが変わらざるを得なかったように思います。ここでコロナ前を懐かしみ、思い出に浸るだけではコロナ禍で淘汰されていくのを待つばかりではないでしょうか。この世の真理は永遠に変わることはありませんし、物事の原則やルールも基本的には踏襲されていくものですが、実際の運営方法や取り扱い方法はコロナ仕様に移行していき、これが新時代の幕開けになる予感すらしています。つまり、新しく変わっていくことは過去を否定することではなく、未来へと繋いでいく変換作業だと言えるのです。今こそ、老若男女すべての知識と技術、そして情報とネットワークを駆使して、新しい時代を創っていきましょう!

 

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