ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-10-07 09:56

10月7日の隆宣寺日記

仏教用語に「三毒(さんどく)」という言葉があります。「三つの毒」と書くくらいですから、具体的に3種類の毒について説かれています。①貪欲(とんよく) ②瞋恚(しんに) ③愚痴(ぐち)わかりやすく言うと①欲張り ②怒りん坊 ③わからず屋
 
私達は、この三つの毒に「生まれながらに冒されている」と仏様は教えてくださいます。つまり、そういった気質を、誰もが例外なく、必ず持っているということです。まず、そのことを自覚することが、とても大切で「私は大丈夫」「そんなはずない」という人に限って、随分と毒がまわっていて、まさに①欲張り②怒りん坊③わからず屋の姿をあらわしているものです。
 
私達の心は大きく分けて「意識できる部分」と「意識できない部分」とがあります。残念ながら、三毒の元凶は「意識できな部分」に存在しているので、自らの意志で、自らのチカラで三毒を治したり、解毒したりすることは不可能です。もちろん、三毒は私達の悩み、苦しみを生み出す原因の1つとして挙げられます。つまり「三毒をどうするか?」という問題は、私達の人生を大きく左右する事柄なのです。
 
そんな私達のために薬、解毒剤を施してくださるのが仏様です。「南無妙法蓮華経」には、仏様の悟りが全て込められてあります。いわば、三毒に対して、最も効果的な解毒作用を持っている、お薬なのです。その服用方法は「南無妙法蓮華経」と声に出して唱えること。それだけで仏様が悟られた功徳を、そっくりそのままいただけるのです。
 
世の中には仏教に関する本があり、インターネット上にも色んなサイトがあります。初心者でもわかりやすいものも随分と増えてきました。しかし、それらは、あくまでも「薬の効能」について書かれたものばかりです。どんなに薬について詳しくなったとしても、薬というのは実際に飲まないと効果はありません。最も大切なことは、実際に薬を手に取って、飲んでみることです。
 
そうすれば理屈抜きで薬の作用、その効果を心と体で感じることができます。仏教は、その効果を感じ取ってこそ、本当の意味や価値があるものです。理論、理屈ばかりで頭の中にしかないようでは、実に勿体ない限り。仏教の本領発揮は、私達自身の実体験の中にこそあります。ぜひ、お寺で「仏教」を心と体で感じてみてください♪
 
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