ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-04-15 10:30

4月15日の「毎日ぶっきょう」

昭和を代表する囲碁棋士の一人、藤沢秀行さんの言葉に思わず唸(うな)りました。やはり、何かを極めた人の言葉は真理をついていて、万事に通じるところがあります。藤沢さんは「勝負は結果に過ぎません。第一義はいい碁を打つ事。」とした上で、結果を出したい、成果を残したいのであれば、こうあるべきだと語っておられます。

 

「若い人たちを指導するにも、結局私はこの一事だけしか言っていないのです。目先の勝負にこだわるな。まず芸を磨け。若いうちは脇目も振らずに精進しろ。それだけです。中国の碁打ちは目の色が違います。日本の若手もちゃんと勉強していると言いますが、私に言わせれば錯覚もいいところで、年月をかけてもちゃらんぽらんな勉強では、いつまでたっても強くなれない。五十年かけても、弱いやつは弱い。」

 

結果を出す、成果を残すためには、必ずそれだけの原因が必要になります。当然、その原因を作り出すのは自分自身であって、どっかの誰かではありません。そう思えば「どういう結果になるのか」という点にピントを合わせるのではなくて、「どれだけ洗練された原因を作り出せるか」という点にピントを合わせて、実行するのみ。

 

それさえキチンとできれいれば、わざわざ追い求めなくても必ず結果はついてくるものです。むしろ、結果だけを思い求めて、自分自身の至らなさや未熟さに気づけないのは致命的と言えます。あくまでも結果を生み出すのは、自分自身の努力という原因であり、全てはそこから始まります。だからこそ、今の結果に満足がいかないのであれば、まずもって自分自身の改良に目を向けましょう!

 

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