ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-02-24 14:16

2月24日の「毎日ぶっきょう」

種をまいていない場所に、どんなに水をやっても芽が出ることはありません。どんなに肥料を与えても、ビニールハウスをこしらえても、やはり芽は出ません。それと同様に「本人の努力」という種まきを抜きにして、結果を出すことは絶対無理です。ただ、環境が整うことで「種をまこうかな…」という思いがわいてくる可能性はあります。

 

日当たりが悪い、雨が降らない、気温が高すぎたり低すぎたり、しかも栄養の無い土地。そんな環境だと「種なんてまいても仕方がない」と絶望してしまうことだってあるでしょう。もし、そんな時に周囲のサポートを得ることができ、少しずつ環境が整っていけば、少しずつ希望が持てるようになって、種まきをする気になっていくことだってあります。

 

そう思えば「本人にやる気が無いんだから応援したって仕方ない」と諦めてしまうのではなく、本人のやる気を引き出せるように、そのキッカケ作りとして応援することも大切なことです。そして、最後には「あとは、あなた次第やで!」と告げて、本人の背中を押してあげること。これこそ最も慈悲深いことで、ここにたどり着くための環境の整備・サポートととらえましょう。

 

種をまいていない場所に、水をやる、肥料を与えるなどの行為は、無意味のように見えますが、もっともっと慈悲深く考えてみると、決してそんなことは無いことに気づかされます。「もしかしたら、その気になってくれるかもしれない」というワンチャンスに望みをかけて、来る日も来る日も、お寺では「あの人のため、この人のため」と心を込めて祈り続けています♪

 

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