ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-05-16 16:55

5月16日の「毎日ぶっきょう」

野球の素振り、吹奏楽のロングトーンなど、どんな分野でも基礎練習というのは単調な行為の繰り返し。そのため何度もやっているうちに、退屈に感じたり、飽きてきたり、嫌になってきたりするものです。「こんなことばっかりやって一体何になるんだ?」「それよりも応用練習をもったやりたい!」だなんて、はじめのうちは安易に思ってしまうものですが、成長していくうちに基礎の大切さが段々とわかってきます。特に、一流の人であればあるほど基礎練習を大切にされていて、これが一流になる秘訣なのかもしれません。

 

元横綱・大鵬として活躍された納谷幸喜氏は「最初から稽古が好きな力士なんて誰もいません」とした上で「相撲の基礎は何と言っても四股と鉄砲。これをみっちりやったことが後でどれだけ役に立ったか」と述懐。そして、相撲で大成するためには稽古をきちんとやること、結局これに尽きることを、次のように仰います。

「稽古を大事に丁寧にやる、最後はそこに結びつきますね。もちろん、最初からそういうことはわかりません。番付が上がるにつれて、一瞬の勝負の為に稽古を積み重ねることが、どれだけ大事かを体で覚えていく訳です。」

 

本門佛立宗では「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えるのが信仰の基礎となる部分です。それ以外にも唱える文言は色々とありますが、基本的には「南無妙法蓮華経」と何度も繰り返して唱えます。まさに素振りを何十回、何百回、何千回とするのと同じように「南無妙法蓮華経」とひたすら唱え続けます。それこそ「こんなことして何になるんだ?」「他にも何かあるだろう?」と思わずにはいられないでしょう。しかし、その基礎練習ともいうべき「南無妙法蓮華経」こそが土台となって大きな成果が導き出されるのです。

 

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