ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-03-01 10:36

3月1日の「毎日ぶっきょう」

「お父さん」「お母さん」という存在があればこそ《自分》という存在が成立します。ただ、それは受精の瞬間、出産の瞬間という、刹那的な関係性ではありません。両親に養われている間も、親から独立した後も、たとえ親が亡くなった後でも、ずっとずっと延々と続く関係性、命の繋がり、まさに親があるからこその自分です。

 

自分の体は両親からいただいたものであり、自分の思考や行動も親の影響が多大にあります。親が《良きお手本》であった場合もあるでしょうし《反面教師》であった場合もあるでしょう。いずれにしても「お父さん」「お母さん」という縁に触れて、今の自分は作られていった訳で、親の存在を否定するのは、自分を否定するのと同じであり、親孝行は自分自身のためでもあるのです。

 

ただ、親子関係というのは、それほど密なものであり、切っても切り離せない関係であるが故に、却って大きな問題を抱えてしまいやすい一面もあり、誰もが円満な関係であるとは言い切れません。それでも、今この瞬間を生きているのは、両親の恩恵を受けた証そのものであり、紛れもない事実です。そう思えばこそ、自分を存在させてくれている恩に対しては、やはり恩返しをしていくのが人の道なのです。

 

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