ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-03-31 09:39

3月31日の「毎日ぶっきょう」

この世に、わざわざ病気になりたい人も、わざわざ人に迷惑をかけたい人もいません。病気になりたくないのに病気になってしまう、迷惑をかけたくないのに迷惑をかけてしまう。これが実際に病気になった人、人に迷惑をかけてしまった人の本音だと思います。しかしながら、それまえの自分自身を振り返ってみると少なからず落ち度はあるもので、「わかっちゃいるけど、やめられない」という言葉は、見事に人間の本性を表現しています。

 

仏教では「わかっちゃいるけど、やめられない」という自分と、どう向き合うかを教えます。残念ながら、私達は自分自身と真正面から向き合って、欲望を制することが極めて苦手です。たとえば、お酒やタバコにしてもドクターストップがかからないと、なかなかやめられないもの。中には、ドクターストップがかかってもやめられず、大病にまで発展してしまうこともあります。そうなれば、沢山の人たちに迷惑をかけることになり、もはや取り返しがつかないのです。

 

その点、信仰を持つこと、仏様の教えをもとに生活を送ることによって、まず一日の生活のリズムが整い、一週間の生活のリズム、一ヶ月の生活のリズムが整います。その積み重ねによって1年にわたって生活のリズムが整い、心と体も自然と整うのです。仏様の教えは人生の基軸となり、人生に不足しているものは補われ、余計なものは削ぎ落とされます。そうやって無理なく「わかっちゃいるけど、やめられない」が『やめられる』ようになっていきます。

 

無理なダイエットは長続きしませんし、逆に心と体のバランスが崩れて不健康になることもあります。それと同じで、無理な生き方、強制的な生き方は、目先の成果を、短期間で生み出すかもしれません。しかし、それがために長期間にわたりマイナスの成果が出てしまうようでは、長い目で見て大損です。本来、信仰というものは、常に人生と共にあって、常に人生を軌道修正してくれる役割があります。ぜひ、空気を吸って吐くぐらい自然体で、いつもすぐ側に仏教の有る人生を送りましょう♪

 

☆朝参詣の御法門(7時)は【ここをクリック】(YouTube)
☆朝参詣の御法門(8時)は【ここをクリック】(YouTube)