ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年03月01日
コロナに負けず工夫を凝らして寺院・布教区で行事を実施  東北北部布教区の誓願式と寒中交流助行
昨年12月6日、新弘通年度 布教区弘通誓願式が盛岡広宣寺(住職・柴﨑日布師)において開催されました。
布教区長・小原信盛師導師のもとお看経、各寺院代表参詣の講務方が令和3年度の弘通誓願を御宝前に言上いたしました。
昨年より猛威をふるうコロナウイルスの影響により、令和2年度は第7支庁願主の青少年の一座プレ大会が延期となり、佛立修学塾、布教区教養会行事など中止せざるを得ない事が多数ありました。しかし、コロナを言い訳にしてご弘通を停滞させる事はできません。令和3年度は気持ちを新たに、御宝前へお誓い申し上げました。
第7支庁東北北部布教区は、青森・秋田・岩手の3県にまたがっておりますが、幸いコロナウイルスの感染状況は比較的押さえられており、また感染経路や感染原因が追跡できているので県をまたぐ移動も大きな制約は受けておりません。
今回の弘通誓願式も、隣県より盛岡広宣寺へ来寺いただきましたが、手指消毒、本堂内のパーテーションを取り外し天窓を解放、座席を一定距離空けてのお看経と、感染対策を万全にして開催させていただきました。

令和3年1月17日には、布教区寒中交流助行が東北北部布教区各寺院において奉修されました。
寒中交流助行とは、布教区内の御講師が自坊以外の寺院へお参詣し、30分の教化誓願口唱会とご奉公ハンドブック(第7支庁発行冊子)の解説、北部布教区弘通方針のご披露、ならびに激励をさせていただくご奉公です。昨今のコロナ禍における感染予防として、お看経時・激励中もマスク着用、お食事などのご供養も控えるなど細心の注意を払いながらご奉公させていただいております。
交流寺院へ参る御講師は毎年、担当寺院が変わるので、激励やご信者の皆さんとお話しさせていただく中で、各地域それぞれに違った風土でご奉公のすすめ方が変わってくること、秋田・青森の豪雪地帯と震災被災地の三陸沿岸地域では抱える問題がそれぞれに大きく違い、ご弘通に関わってくる事などを伺うことができました。
今回、盛岡広宣寺にてご奉公いただいた、秋田県能代能持寺御住職・藤岡日惣師からは、秋田は近年にない豪雪にみまわれ停電や給湯器の故障等が続く雪害の中でご奉公をされているお話を伺い、太平洋側とは全く違う環境の中でご弘通されていることを学ばせていただきました。
また、特に今年は各県のコロナウイルス染状況の違いから、日常のご奉公にも違いが顕れており、コロナ以前の通りに各家庭で御講が奉修されている寺院もあれば、お寺の本堂にて合同奉修を続けられている寺院もあり、対応は様々でした。
東北北部布教区の各寺院はお互いに200キロ前後ほども距離が離れており、日常的な交流が難しい土地柄となっています。だからこそ、年度初めの誓願式や寒中助行、季節毎の行事等で異体同心の思いを深めて参ります。そのご奉公を以前のように円滑にすすめるため、何としても新型コロナウイルス感染拡大早期収束を教講一丸となり、ご祈願させていただきます。(文責 広宣寺 柴﨑肇廣)