ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年08月01日
ハワイ別院 三祖会に併せ「創立40周年法要」を営む —第6支庁より団参、ご有志奉納も—
今から40数年前、時の宗務総長・木村日玄上人から開教師の指名を受けた長谷川應泊師(後の権大僧正日序上人)は日経新聞やラジオなどのメディア媒体を通し、ハワイ在住の佛立信者の方々に「集まろう」と呼びかけをされました。その呼びかけに五軒のご信者が集まり、その中の一人、パーカー梅子姉という方がご自身のお住まいの一部を「ハワイ親会場」として寄進され、宗門としてのハワイのご弘通が始まりました。その後、現在の地に宗門は別院を建立するに至り、時は流れ、ハワイ別院はこの度「40周年」という節目を迎え、去る6月5日、年に一度の御会式「三祖会」に併せて「別院40周年記念法要」が盛大に奉修されました。また、この度は第6支庁が当番支庁として団参を組み、第4支庁からの随喜参詣者2名を含め、教務9師、講務34人が参詣されました。

 団参一行は御会式前日の6月4日、ホノルル空港に到着。翌日、現地のご信者、団参一行43名が続々と参詣され、御会式が第6支庁長・白石日柔師ご唱導のもと奉修され、堂内には三祖への報恩、40周年という節目を喜ぶ御題目の声に溢れました。また法要の中で「ご有志奉納式」が執り行われ、残念ながらご参詣が叶わなかった教講のうち403名にも及ぶ方々からの篤い志も新井日友師からハワイ別院担任・長谷川日堯師へと奉納されました。御法門前には長谷川御導師よりハワイ別院の沿革と、ご有志・ご参詣に対する謝辞が述べられました。

 奉修導師は「ハワイ別院に奉安されている高祖御尊像が著名な仏師による謹製である」というお話を紹介され、御法門では「聞いた通りするが信心我が思ふ 様にするのは信心でなし」と御教歌を拝され、ご自坊のご信者が御導師に教えていただいた通りにさせていただき、ご利益を感得された体験談を通して、素直なご信心の大事を教えてくださいました。

 御会式奉修後、現地のご信者お手製の御供養に舌鼓を打ち、会話に花が咲き、楽しいひと時を過ごしました。

 その後、団参の方々にハワイ別院から記念品が贈呈され、バスに乗車しハワイ別院納骨塔へ。日本とはまた違う青空と暑さの下、参詣者一同、草創以来物故教務、ご信者方、功労者に対するご回向の御題目口唱の中、白石日柔師、新井日現師による納骨塔への献花が行われました。そして6月8日、別院の責任役員に見送られながら団参者一同、随喜の思いを胸に日本への帰路に発たれました。

 現在、ハワイ別院では少しずつ世代も変わっていき、ご信者も日本語が分からない方も増えてきています。ご信心のお話をする上で言語の壁もありますが、そのような英語を母国語とする現地の方々へのご弘通の取り組みが大切だと感じました。そのような中、現地のご信者が昔と変わらずハワイ別院を護持されております。現在、ハワイ別院は現地のご信者(日本人女性)夫妻が管理人として常住されています。ハワイへ行く機会がありましたら、是非ハワイ別院へお立ち寄りください。その際にはあらかじめハワイ別院へご連絡いただくことをお勧めいたします。

(弘通局主事・加藤喜遵 記)


○ハワイ別院連絡先○
◆ハワイ別院担任
  長谷川日堯師
TEL(042)646‐0287
◆ハワイ別院管理人
マナンディック麻衣姉
TEL(808)595‐2611
 ※日本から001‐010‐1‐808‐2611