ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年05月01日
東日本大震災、あれから5年……東北北部布教区 法要奉修と炊き出しの予行訓練を行う
3月11日は東日本大震災から5年目の祥月命日。東北北部布教区では翌12日午前11時より布教区管内で大きな被害を受けた釜石慈念寺(住職・尾形信欣師)に於いて、震災犠牲者の追善法要に併せ、これからの災害に備え、寺院での炊き出しの予行訓練を行いました。当日は、気温は低めであったものの、穏やかな天気。本堂には犠牲者の遺族、宗門役員、布教区管内教講、地元ご信者、加えて近隣の方など76名のお参詣をいただきました。

 法要の中では、犠牲者に対し、総ての参詣者が祭壇に進みお焼香。法要後は、宗門を代表して西村勲宗務副総長、第7宗務支庁・柴﨑日布支庁長が、ご挨拶と激励のお言葉を伝えられました。

 その後、今回の行事のもうひとつの目的である災害対応の催しとして災害時の炊き出しを、日赤奉仕を永年続けられている盛岡広宣寺の応援をいただき、参詣者一人ひとりが簡易炊飯を体験。また新聞紙で応急の際に役立つスリッパを、説明を受けながら皆で作成いたしました。

 震災、そして犠牲者への思いを新たにすること、今後いつ起こるか分からない災害への心構えや知識を認識させていただくことができた有意義な法要でした。

(尾形信欣 記)