2017年01月02日

『東日本大震災 あれから6年 7回忌を前に』北九州布教区の第8回支援活動

ありがとうございます。北九州布教区管内より第8回目となる支援活動を、昨年は福島を中心にペットボトルの配送ご奉公をさせていただきました。壮年会ご信者5名と共に11月5日~7日まで2泊3日のご奉公でした。
5日午前7時に福岡空港に集合し仙台へ。レンタカーに乗り換え東北自動車道を南下し、午後1時半頃にいわき市妙運寺に到着。挨拶も手短に局長の森川幸夫氏と共にホームセンターで2リットルと500ミリリットルのミネラルウオーターのケース10トン分を5台のトラックに積み分けました。
そして一旦、妙運寺に戻り、妙運寺ご信者と共に3ヵ寺分のケースを下ろし、翌日の5ヵ寺への配達先を確認、お茶をいただいた時には既に午後5時を回っておりました。
いわき市は福島第一原発より直線距離で50キロ程度に位置しており、原発の事故以来、いわき市にお住まいのご信者さんは、普段の飲用水と料理に使う水はペットボトルの水に頼る方が今でも多いのです。局長の森川氏を中心に、年に3~4回、福島県内及び宮城、茨木の一部寺院にトラックで配送されています。
翌朝、6日は妙運寺ご信者と共にお看経。お参詣のご信者さんから短い時間ではありましたが、震災当時のお話、そして現在のお話を伺いました。
原発の事故以来、いわき市から離れていかれたご信者も多いそうです。
この地においては先行きが見通せず、現在も不安が続いているのです。
私たちも先を急ぐ事情もあり、時間をかけてお話を伺いたかったのですが、改めてお話させていただきたいと思います。
この日は3台のトラックに水を積み分けて三方面に向かうことになり、1号車は福島福泉寺・佛立寺、2号車は会津若松信遠寺、3号車は水戸開運時・日立寺へ、森川氏と北九州布教区のメンバーが分かれて各々の目的地に向け出発。私は光薫寺のご信者と共に信遠寺を目指し一路、会津若松へ。途中、猪苗代湖や会津磐梯山を望み、九州とは違った自然に目を奪われ、福島県沿海部よりも気温も低く引き締まった空気に、遠くにやってきたことを実感しました。
正午頃に信遠寺に到着、ご住職・平田淳当師奥様と子供さん、局長の湯浅宥(ひろ)栄(え)氏を中心に壮年会ご信者に迎えていただきました。早速、ペットボトルを下ろし、御宝前にご挨拶に本堂へ。昭和30年代建立の木造建築で風格と落ち着きがあり、護持されているご信者方と共にこの地において佛立宗の熱心な信仰を感じずにはいられませんでした。
境内地において記念撮影をした後に、壮年会の皆さんとお供養をいただきながらお話させていただきました。震災では、会津若松は内陸にあり地震での被害は軽微であったそうですが、沿海部より避難されてきた方も多かったようです。
会津の詳しい歴史を伺いつつ、皆さんとは今日初めてお会いした方でないような親近感がわいてきます。佛立宗においては教務、ご信者は距離や時間を超えて世間よりも強く結びついていると確信いたしました。
実昨年4月に発生した熊本大地震の際も、水戸開運寺・秋山現信ご住職が、いわき妙運寺・森川氏と共に、いち早くペットボトルの水をトラックに満載され遠路、熊本長薫寺へ運んでこられたのです。
最終日になる7日は、前日合流した秋山ご住職の案内で、いわき市から国道6号線を北上し、楢葉、富岡、福島第一原発側を通過して、浪江町の常磐線駅舎前にて、秋山ご住職とお別れしました。 
未だに広範な地域が帰宅困難地域に指定され、解除になった場所ですら8パーセントの住民しか戻っていません。現在は以前より震災がれきは片づけてありましたが、閉鎖された駅舎、人が住んでない町を目の当たりして、北九州布教区より初めての参加者は沈黙したままでした。この現実を前に、私たちの胸に押し迫るものは「我々はどのようにして生きるのか、君はどう生きる意義を見出すのか」と強く問われているようです。
この原稿を書いている途中、11月22日早朝、福島県沖において地震が発生し、いわき市に津波警報が発令され緊張した一日となり、お会いした皆さんの顔がすぐに心に浮かびました。また福島県より転校した子供がいじめにあった問題など、いまだに心を痛める報道が続いています。
私たちは5年8ヵ月たっても、まだ当事者の声を聞き終えていません。メディアに取り上げられているのはごく一部だということです。現在もいろんなことで苦しめられて、追いつめられています。やはり現地へ行くことが改めて大切だと思いました。
この終息しない問題を私たちが決して忘れることなく、遠方においても思い続けていく事が肝心であると示されているようです。また今回は訪問できなかった岩手、宮城県内の各地の皆さんも私たちは決して忘れずに思い続けています。
どうか全国のご信者の皆さまも、月命日の11日には各寺院において犠牲者のお塔婆をあげさせていただき、行方不明者の早期発見と福島原発の早期終息、被災者方々の生活安定をご祈願いたしましょう。
私たちにできることは少ないかもしれませんが、7回忌を前に亡くなられた方、苦悩される人たちは我々自身の心のかけがえのない一部だと感じて、心より誠の復興を祈りましょう。
《追記》 
本年3月11日石巻耀護寺にて東北南部布教区 第7回忌御正当法要
 本年3月12日釜石慈念寺にて東北北部布教区 第7回忌法要
がそれぞれ奉修されます。
                            (松本信慈記)