ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年06月01日
門祖会に併せ権大僧正日凰上人御三回忌 信徒会館無事落成の言上もいただく
去る4月4日、千葉・唱題寺では門祖会に併せ、唱題寺第3世・歓照寺第3世・妙蓮寺初代住職、権大僧正・信立院日凰上人御三回忌法要、2月に竣工した信徒会館落成式を厳修させていただきました。
 奉修導師は、日凰上人御葬儀の際に葬儀委員長の労をお執りいただいた館林常信寺御住職・横谷日熾師。そして門末寺院、布教区管内の各寺院より、多くの教講の皆さんにお参詣をいただきました。
 早いもので、先住日凰上人の御遷化から丸2年の月日が経過をいたしました。
 昨年の2月、日凰上人の御一周忌を済ませた直後から、新型コロナウイルス感染者が急増し、政府から初の緊急事態宣言が発出されました。この間、日常信行ご奉公をはじめ各種行事をどのように行えば良いのか、中止や延期等々を余儀なくされました。
 コロナ禍とは言え報恩ご奉公が十分にできていない事を誠に申し訳なく思っております。
そんな中での御会式奉修。奉修の仕方も大変に難しいこの時期に無事、日凰上人御三回忌、併せての「信徒会館」の落成の言上をしていただきました事は、御宝前からのお計らいであり大変に有難く感慨無量です。
 本堂右側前方に祭壇を荘厳。また1階ロビーに用意されたお参詣者のお焼香台には、御遺影と共に上人が描かれた油絵が飾られ、先住御導師のご遺徳を偲ぶ多くのご信者さんにお参詣お焼香をしていただくことができました。
 また当日は、この4月から小学校に通う佐藤蘭武くん、三浦あやなさんの2人も、ピカピカの大きなランドセルを背負って元気にお参詣をしてくれました。
 門祖会に御年忌、信徒会館のお祝いもあり他寺院からのお参詣者も多く、青年会が検温と消毒、マスク着用のお願いをし、それぞれに協力をしながら感染予防には十分配慮いたしました。
 お参詣会場も、本堂は他寺院の皆様に。寺内のお参詣者は1階の集会室と信徒会館大ホールを、それぞれ第2本堂・第3本堂としてご案内。本堂の様子をライブ中継しお参りいただき密を回避するようにいたしました。
 多くの皆さんのご協力ご奉公により、大きなトラブルも無く、無事にお参詣ができました。

 佛立新聞4月号でもご紹介していただきましたが、昨年8月より始まった『信徒会館』の建設工事も無事に完了し、御会式法要の中で無事落成の言上をしていただきました。 
 唱題寺は、大正12年(1923年)千葉県内の弘通拠点として、千葉市内道場の地に千葉親会場(現・唱題寺)として創建されました。その後、昭和29年に現在地である稲毛区作草部に移転。創建以来幾多の変遷を経ながら98年が経過し現在に至っております。
 明後年の令和5年(2023年)には、ご弘通開始以来、ちょうど100年という大変に意義深い節目の年を迎える事になります。
 事務局ではこの機をとらえ、唱題寺創建100周年記念事業について種々検討を重ね、ご弘通の発展に資する、且つ現状取り組むべき課題を踏まえ、『信徒会館建て直しと庫裏増改築等』の記念事業を令和2年度より4ヵ年で推進していくことと致しました。
 この事は、先住・日凰上人が隣接地(旧作草部幼稚園)を幾多の苦労を重ね取得した時点からのお考えでもありました。
 日凰上人は「信徒会館(幼稚園園舎)を建て直し、現在の建物と機能的に接続して有効に活用する」ことを強く望まれておりました。
 その実現を待たずして御遷化された日凰上人への報恩ご奉公の1つとして、上人御三回忌御法要に「新・信徒会館竣工」の報告ができたことは、唱題寺教講にとってこの上ない大変に有難い大きな慶事であり随喜させていただくと共に、これからは、立派に整った法城をしっかり護持し、その器に見合ったご弘通ご奉公をしっかりさせていただかなければならないと、一同が決意を新たにさせていただきました。 (住職・佐藤堅隆記)