ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年05月01日
佐賀・和薫寺 晴天のなか喜びの講有巡教勤まる
平成28年の寒修行を終えて間もない2月7日、30年ぶりとなる和薫寺の講有巡教・門祖御開山会が、暖かな晴天のなか奉修された。1週前の雪の予報、前日は時折雨と心配された当日の天気は快晴。他寺院参詣者から途中、雪で到着が遅れるとの連絡が入ったが、佐賀に入ると晴れとのこと。御講有のお徳分をいただき仏天の御加護に一同随喜した。

 法要の中では和薫寺第二世日鏡上人の第27回忌、第四世日音上人の第7回忌も併修された。

 この法要までの取り組みは、ほとんどのご信者が初めての講有巡教ということで、2年前から講有上人をお迎えする意識を皆が持って携われるように趣意書を回し特別勧財ご有志の積み立てから始めた。ご信者それぞれの特技を活かしたご奉公もあって寺観を少しずつ整え、駐車スペースの確保など様々な課題が一つずつ解決して、新本堂建立から30年を経て傷んでいた内装を替え、古くなった照明をLEDにするなどご弘通の拠点としての整備にも良い機会を得た。参詣奨引のために初めてリーフレットを作成し、次回の講有巡教は50年以上先となるため「和薫寺の講有巡教は一生に一度の機会」と呼びかけた。

 残念ながら最も大事な教化は、意欲あるご信者の動きが出て数個の成就があったものの誓願には届いていない。今後も教化の意識を広げつつ一人一人の教化に取り組んでいく。

 大きな目標であった講有巡教のご奉公が様々なお計らいの中で成就できたことは新たなご奉公者を生み、やればできる自信にもなった。また多くの応援協力に感謝したい。佛立開花運動の誓願成就に向けて、このよろこびを動きにしていく取り組みを始めている。

(住職代務・村上薫常 記)