2017年09月01日

ブラジル弘通随聞記 エスタシオ大学での仏教講演会 第10支庁 光薫寺 野上立喜

サンパウロから650キロ、車で約6時間以上走ったベロリゾンテという町にエスタシオ大学があります。ベロリゾンテには本門佛立宗のお寺はなく、2ヵ月に1回この地域の出身であるカンポス行縁師が、エスタシオ大学教授で佛立宗の信徒であるデイビッジさんのお宅にお助行などのご奉公をされています。
去る6月12日、その大学教授デイビッジさん宅にお助行に伺い、お助行が終わった後、大学に案内されました。エスタシオ大学は、午前中の授業は若い学生向けで、午後は定年後の50代から70代の方が映画編集、英語、心理学の勉強などをされています。
今回は、デイビッジさんを通じてこの大学の生徒さんたちに、神戸香風寺の福岡日雙御導師より「仏教」についてご講演いただくことになりました。
(この公演の模様は、佛立新聞8月号にも紹介しています)
ブラジルの宗教は、主にカトリック、プロテスタント、無宗派が多くを占めています。しかし、近年は、ブラジルでも仏教の教えを知りたい方が増えており、本当の幸せを探しておられる方、求めている方が多いと伺いました。今回集まった方々もカトリック、無宗派の方々で、20代から70代の幅広い年代層の生徒約280人が参加。仏教に興味がある、学びたいという方々が集まりました。
まずは、福岡御導師の紹介から始まりました。講演が始まるや福岡御導師の英語によるユーモラスなスピーチで会場を笑いの渦に巻き込み、次第に御導師の世界に変わっていくうちに皆、日本からきた仏教の僧侶に関心を持ち始めます。そして正しい仏教の在り方とは、仏教がなぜ今必要なのか、生活の中で仏教の教えがもたらす幸せとは何かについてお話いただきました。
我々佛立信徒は「下種しましょう」「お教化させていただきましょう」「佛立宗のありがたい話をさせていただきましょう」とよく言いますが、なかなかお話ができずにいます。また、宗外の方にお話ができたとしても、なかなか理解してもらえずに困っておられる方もいます。
仏教とは日常の生活の中にあると思います。例えば人、物、生活に感謝をすること。「ありがとう」「綺麗だ」―そういう一つ一つの言葉を発することによって、人の心も変わり穏やかになる。一人ひとりが良い言葉を話す事によってまわりの環境が良くなる。そして世界が良くなっていくのだと思います。
講演終了後、いくつかの感想や質問がありました。講演の中で御導師は〃南無妙法蓮華経〃という音声(おんじょう)が究極に有難い音声だとの話をされましたが、ある方が「南無妙法蓮華経は、だれでも唱えることができるのか?」と質問されると、御導師は「どなたでも唱えられます」と答えられ「是非唱え方を教えてください」というリクエストに答えて、最後に会場みんなで御題目をお唱えすることになりました。
そして、それは聴衆全員による大口唱会となっていきました。まさに下種からお教化につながる集会となったのです。
仏教に興味を持っている方に正しい仏教の教えを伝える事によって、我々のさせていただいている本門佛立宗の事にも興味を持ってもらい、お教化に繋がるのだと思います。
そのきっかけの一つが今回のエスタシオ大学での講演であり、この大学の教授であるデイビッジさんとの出会い、そして福岡お導師に講演をいただいたご縁だと思いました。
今回のご奉公を通じて、日本の方にもブラジルでこのようにご弘通が広がっていることを知っていただき、少しでも信心増進、随喜増進していただけるよう、これから私もお伝えしていきたいと思います。
先日、スリランカの信徒が光薫寺にお参詣されましたが、朝参詣でディリーパ良潤師に御法門いただき、スリランカのご弘通の話やスリランカ信徒の体験談を拝聴し、聴聞されたご信者は、大変随喜されていました。海外でのお話は、日本の方たちのご信心の刺激になり信心増進につながります。
これからも九州一円はもちろんのこと、海外でのご奉公もしっかりと勉強して、日本のご信者さんに随喜していただけるように気張らせていただきます。
福岡御導師、奥様、今回ブラジルのご奉公に私が随身としてご一緒させていただいたこと、ありがとうございました。これからもお身体をご自愛いただき、またご一緒にご奉公させていただきたいと思います。ありがとうございます。