ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年04月11日
本山宥清寺 門祖日隆聖人御開山会式(予告)
来る4月20日、本山宥清寺に於いて門祖日隆聖人御開山会式(門祖会:春のお会式)が奉修されます。各座の奉修導師と開始時間は以下の通りです。

第一座:伊田日雄 上人(7:00〜)
第二座:小山日誠 講尊上人(9:00〜)
第三座:山内日開 講有上人(11:00〜)
第四座:梶本日裔 講尊上人(13:00〜)


【本山へご参詣させていただく意義とは?】

 本山のみならず、佛立宗の全寺院では年に3回の御会式(おえしき)が奉修されます。こんにち私たちが頂いている御題目のご信心は、鎌倉時代にご出現された上行菩薩の生まれ変わりである日蓮聖人、その後の室町時代の日隆聖人、幕末から明治にかけての日扇聖人と、このお三方のご苦労のお陰で受け継がれてきたものです。この三祖聖人の御恩に報いるために、年に3度、それぞれの御命日に近い日曜日を選んで盛大に法要を営みます。そのうちの最初の法要は「門祖会(門祖日隆聖人御開山会式)」とよばれ、門祖日隆聖人への報恩の御会式となります(御命日は2月25日)。


「門祖日隆聖人について」
http://honmon-butsuryushu.or.jp/pg/nichiryu/


 ご信者の中には「自宅に御宝前(御本尊をおまつりしている御戒壇)があるから別に苦労してお寺参詣しなくても……」と言う方がたまにいらっしゃいます。確かに、自宅の御宝前でお看経(御題目の口唱)をさせていただけば、もちろんそれだけ功徳を積ませていただけます。しかし、そもそも「家庭」とは人間の煩悩を最優先した環境であり、御宝前の間から一歩外にでると、そこは趣味や娯楽などであふれかえった場所となっているはずです。そんな家庭での修行と、お寺へ参詣しての修行では、実は積ませていただく功徳の大きさがまったく違うのです。

 お寺は修行の道場と言われるように、そこへ行けば御題目の口唱はもちろんのこと、御法門の聴聞、御有志(お寺への浄財=金銭の奉納)、ご奉公(お掃除当番など)など、まさに功徳を積むための修行しか目にしません。お寺ほど、ご信心をする上で清浄(しょうじょう)な場所は他にないのです。まさにお寺参詣とは「修行をする」ことに他なりません。お寺の中にいるときだけでなく、そこへ往復する際の苦労、時間、費用もすべて功徳を積ませていただくための修行となります。そう、お寺参詣とは、佛立信者として自らを磨くための大事な修行なのです。

 家庭での勝手気ままな修行と、お寺へ参詣する修行と、一体どちらが私たちの信心前を磨き、大きな功徳を積ませていただく源となるかは言わずとも分かることです。ましてや根本道場の本山参詣となると、その功徳の大きさは普段のお寺参詣とは比べものにならないほど大きなものと言えます。特に遠方からのご信者であれば、そのための事前の準備・計画が必要となり、時間と費用の確保に苦労されますが、それだけ功徳も大きいということになります。


「土浦・本門寺 松澤宏明さんの体験談」
http://honmon-butsuryushu.or.jp/pg/experience/item/mm98631225/


 本山の御会式を盛大に奉修させていただくことは、佛立信者の使命です。喜んで参詣させていただき、自らの信心を鍛え直すと同時に、大きな功徳を積ませていただきましょう。