2019年06月01日

SDGsへの取組みを環境大臣にプレゼンする

去る4月25日、京都佛立ミュージアムの長松清潤館長(横浜・妙深寺住職)らが環境省を訪れ、原田義昭環境大臣に面談した。
きっかけは小林信翠師(博多・光薫寺住職)が超宗派でSDGs(持続可能な開発目標)実現に向けて取り組んでいる件が、秘書官を通じて大臣の耳に届いたことにある。小林師が共同代表を務める「SDGsおてらネットワーク」の松嶋亜紀子姉、清水谷勇哲師(いずれも浄土真宗僧侶)らも同行した。
面談の冒頭、原田大臣からのリクエストにより、ひと月ほど前にこの世を去った愛犬の肖像前にロケット御本尊をおかけして長松師の唱導により回向言上があり、大臣室に御題目が響き渡った。大臣は感謝しきりだったという。
その後、小林師から仏教界のSDGsへの取り組みについてプレゼンを行った。大臣からは「お坊さんたちがよくぞ声をあげてくださった。このことは涙が出るほど感謝している」とのコメントがあった。
SDGsは国連が2015年に採択したもので、「誰一人取り残さない」という理念に基づき、先進国・新興国問わず貧困や教育、環境など17の目標の実現を目指すもの。基本的な考え方が仏教と親和性が高いということで、最近、国内の仏教諸宗も注目している。宗門では諸宗に先駆けてSDGsに賛同を表明し、このほどリーフレットを作成して、中長期的な観点に立っての取り組みを始めたところである。
ちなみに、今回の環境大臣訪問は小林師の中・高時代の同級生が先の福岡知事選に出馬、その応援を個人的に行った中でご縁が生まれたことによる。具体的には、原田大臣が同知事選で福岡地区選対本部長を務めており、選挙活動を通じ小林師と大臣秘書の辻氏との関係ができた。雑談の中で仏教界で宗派を超えてSDGsに取り組んでいる話をしたところ、辻秘書から「その話をぜひ大臣にしてほしい」と言われたことから始まったという。
「一大事因縁とはこのことでしょうか。大臣のお話をうかがって、宗内外問わず連携を強めての活動に取り組んでいく気持ちになりました」と小林師。
なお原田大臣は5月11日に京都市で開催された「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)総会」に出席。その際に佛立ミュージアムを訪問された。
(光薫寺・奥井明宏記)