2017年10月01日

海外弘通だより~ブラジル編 海外教区初の特一級拝受信徒 人のお世話は必ず果報に 菊池義治氏②

海外教区初の特一級功労者となられたブラジル日教寺所属の溝口昭・菊池義治の両氏。今月号では、菊池義治氏へのインタビューの2回目をお届けする。
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 ―朝参りはいつから続けていますか?
 菊池氏 結婚して50年くらいですが、それくらい朝参りしています。手術をした時と、日本に40回くらい仕事で行った時以外は、病気もなくおかげさまで、毎日参詣できています。もちろん日本でもお参詣させてもらえたので本当にありがたいです。

 ―どんなご利益をいただいてきましたか?
 菊池氏 ご奉公や蒔いた種というのは、絶対無駄にならないんですね。御導師、御講師にお仕えして私の果報に繋がっていて、ご奉公から学んだ事が生きて、老人ホームや病院の経営で2,000人の従業員と16の事業所を持てるようになりました。
僕の仕事がうまくいかなくなったらみんなが困るから、今でもご信心にがむしゃらです。ただ御法におすがりして、みんなが一生懸命協力してくれるように、異体同心を願っています。
日本の福祉団体から1億円や5千万円もの寄付を何度もいただいたり、老人ホームの改修工事費に1億5千万円借りても僅か1年で返済できました。この前も1億円で第2期工事ができ、今年もまた1億円で増築をしており、間もなく完成します。他にも湿気やシロアリ駆除等の改修工事で8万ドルの寄付をいただきました。
2003年に潰れかけの病院の代表になりましたが、そこは今やブラジルでベスト20に入る病院になり、売上も年間100億円まで立て直すことができました。20年前にも5千万円で30人入居の老人ホームが作れたりもしました。
1996年に日伯就航100周年のイベントで歓迎委員長をしていた時、天皇陛下や皇太子殿下と食事したりしました。動員整理委員長という役もして、サンパウロ市内のイビラプエラ公園にある1万人収容の体育館で、日系社会の人たちを集める係として10,000人集めたら、天皇陛下が写真を撮りたいと言ってくださいました。
皇居にも何回か行って天皇陛下にもお会いできて食事もさせていただいたり、ブラジルに桜を植えようと2千万円寄付を集めた時も、御宝前が助けてくださり、本当にありがたいです。
 自分が動くことでお寺が良くなります。また、援護協会も良くなります。援護協会は日本から5億円の援助をもらって改修工事をさせていただけました。御宝前が助けてくださったと思っています。

―特一級を受賞して感じたことは?
 菊池氏 これまで、日本やブラジルから、厚生労働大臣賞、読売新聞の慰労功労賞、外務大臣賞など数え切れないほどの賞をいただいてきましたが、茨城日水賞(ブラジル開教100年を記念して制定。ブラジルでの特一級のようなもので、今までの受賞者は菊池氏を含めわずか3名)と、この度の特一級定期褒賞が一番嬉しかったです。
全部お寺から学んだことのお蔭で、世の中の為に少しでもと思ってやってきたことです。御宝前のお助けをいただき、ご因縁で繋がっていたと思っています。
日本に残っていたら佛立宗にお出値いできていなかったかもしれません。人の為に動くこともできなかったと思います。自分のことで精一杯でしたから、人の為になにかをするなんて夢にも思っていなかったでしょうね。
生意気かもしれませんが、人のお世話するというのは、果報となって将来に顕れるんですね。
昔、周りの人から「菊池は人のお世話をして損だよ」とか「時間が勿体無い、そんなことして何になる、無駄だよ」と言われ続けてきました。でもご信心でお示しの通り、その無駄が無駄でなくなって、いつか生きてくることを実感しました。   
(了)