2018年03月01日

海外弘通だより~ ネパール編 ネパール団参報告記 40名のお助行 福岡日雙師のスピーチ

ネパール親会場があるスンカニ村はカトマンズとは違い、昔ながらの生活を営む方が大勢いらっしゃいます。家の中は土間、壁や屋根はトタンというお宅がほとんどでした。決して広いとは言えない居住スペースの中であっても御宝前の場所をしっかりと確保され、真心を込めて御宝前を荘厳されており、そのような御宝前を拝見して涙を流す参加者もいました。
お助行にまわった参加者からは「昔の日本もこうだったんだよ」というお話も伺い、表面的な見た目ではない、御宝前への志を感じたお助行となりました。18日には御本尊のご奉安が2軒あり、それぞれ福岡御導師と高崎御導師にご奉安いただきました。
夜にフライトを控えた20日には、カトマンズにて御本尊のご奉安が2軒とお助行1席のご奉公となりました。この日は参加者全員が同じ行程となるため、およそ40名規模のお助行となり、功徳いっぱいの素晴らしいご奉公となりました。
日本でもこれだけの御導師方とご信者のお助行をいただけることはないので、ネパールのご信者さんは大変な果報をお持ちです。御本尊をご奉安された2軒は、それぞれご家族で喜んでご信心に励まれていました。
この日の買い物時間はフライト直前のわずか25分という通常の団参では考えられない行程でしたが、海外弘通の最前線を体験できるご奉公となり、みなさん大満足の団参となりました。
本門佛立宗の震災支援活動からご縁をいただき、上行所伝の御題目が弘まりつつあるネパール。釈尊御生誕の地で今、確かに仏法西漸のご奉公が一歩一歩進められています。今後とも本門佛立宗ネパールへの応援ご奉公を心よりお願い申し上げます。団参に参加のみなさま、まことにありがとうございました。   (了)

最後にネパールでの活動最終日の会食での福岡日雙師のスピーチを紹介しておきます。
        ○                 ○
今回の旅ほど日本と他の国との文化、風土の違いを強く感じさせてくれる旅はありませんでしたね。その上、ブラジルとスリランカからの方が加わったことで、時間感覚がだんだんおかしくなってしまいました。(笑)
日本から参加された方の中にはネパールに来られる前からおかしくなっている方が1人おられました。お名前は申しあげられませんが、横浜方面から来られた方です。ご住職をなさっておられます。(笑)
一昨日もこの方は私に「ここから宿舎まで20分ほどで着きます」とおっしゃった。実際には1時間かかりました。どうもネパールでは20分間は1時間という意味らしいです。(笑)時間が3倍に伸びるんです。(笑)私もこの時間感覚に染まってきております。日本に帰るまでには清く、正しい日本時間感覚を取り戻しておきたいと思います。そうしないと朝の起床が午前8時半、朝参詣が午前11時半なんてことになりそうです。(笑)
ネパールのご弘通活動は横浜妙深寺の長松清潤師、スリランカのデリーパ良潤師の意欲的なご奉公、活動によって展開されてきました。その間、小原旭君の死という不幸な出来事がありましたが、ネパールにおけるご弘通をこういう団参を通して推進させていくことが旭君へのなによりのご回向になっていくのではと感じております。
団参というのは参加された方々が楽しみ、喜びを分かち合うものでありますが、今回のネパール団参は苦楽を分かち合うものでありましたな。とりわけ、そのことを強く感じたのは四輪駆動の車での移動です。日本ではもう存在しないようなひどいデコボコ、ガタガタ道の連続。7台の車に分乗した方々が同時同刻に全員、激しい全身マッサージを受けつつ進行している。(笑)この体験が参加者全員の佛立宗の信者であるというアイデンティティを一層高め、絆を強くしてくれました。
それにしても今回の団参に参加された女性の方々はしぶとい方が多いですな。(笑)いや「しぶとい」という言い方は失礼ですな。達者な方です。佛立宗のご弘通はこういう達者な女性のご弘通によって支えられているのだ、ということを今回は再認識する旅でもありました。
三橋美智也さんの歌に「みんな達者でね」という歌があります。この歌は、昭和56年に放映されたテレビ漫画ドラマ「おじゃまんが山田君」の主題歌なんですが、この歌の2番の歌詞がいいんですね。

おふくろ おやじ 妹よ
学校のセンセ ホイヨー
背伸びをしてもふる里は
遠い はるばる遠い
鼻のあたまがツンツン痛い
どっこいやるのさ 明日を見てろ
みんなどこかに行く途中
達者でね 達者でね
   みんな達者でね

田舎から都会へ出てきた少年の心情がよくあらわされた歌詞なんですが、この心情はどこかしら佛立信者の心情でもあるように私は思いました。
私たちはこの娑婆という世界でいろんな人と出会い、いろんな苦労をしながら生きていく。けれども佛立信者とならせて頂いたんだから最後は手を取り合って寂光というふる里へ帰らせていただこう。それまでみんな達者でいようね。
この達者という言葉は本来は仏教用語です。人を導くことのできるレベルにまでご信心が到達した人のことを「達者」と言うんです。
人間はどこから来て、またどこかへ去っていくもの。しかし、佛立信者は最後は行く先を寂光に定めて達者なご信心をと心がけたいものです。今回の団参はその思いを強くさせていただく機会になりました。有難うございました。
それでは、お待たせいたしました。今から三橋美智也を歌い継ぐ会、関西支部長の福岡日雙が、「みんな達者でね」の2番を歌わせていただくことにしましょう。(笑・拍手)