2020年07月01日

海外弘通だより~コロナ禍と国際社会

離れているからこそ心を一つに
  日延上人の葬儀も海外へネット中継
 
ありがとうございます。
新型コロナウイルスの世界的流行によって人類は大きな岐路に立たされました。多くの人命を奪い、同時に多くの仕事も奪い、経済的にも社会的にも大きな転換を迫られています。世界各地で第2波、第3波が懸念され、終息には長い年月を要すると思われます。痛みを伴う社会の大変革は長期にわたり続いてゆくと予想されています。
海外各教区も新型コロナウイルスの直撃を受け、それぞれの国や都市の封鎖、活動の自粛を余儀なくされました。全世界共通、雨が降ろうと雪が降ろうと、少々具合が悪かろうと「参詣することが佛立信心」と教えていただいてきたのに、それが許されない前代未聞の事態。しかも、無理して参詣することは道義的にも社会的にも大きな問題となる状況。全世界の佛立教講は、同時に、唐突に、新しい功徳の積み方、菩薩行の在り方を問われる大変な状況に置かれたのでした。
すでにご披露してきたように、家から出られない状況の中、海外教区ではインターネットによる同時口唱会の開催やお助行、お総講や御講の奉修に取り組みました。インターネットやスマートフォンの普及率、通信費用の差などがあり、一概に論じることはできませんが、比較的早い段階からネットを活用したご奉公が始まったようです。
会えないからこそ「伝えよう」「伝えたい」という気持ちが高まり、寂しいからこそお互いに励まし合う。憎き新型コロナウイルスですが、この大災禍から学ばせていただくことも多かったのです。以前の御講やお助行の写真、「異体同心(ITAIDOSHIN)」と書いたプラカードを持ったセルフィー(自撮り写真)を送り合い、励まし合う教区もありました。

離れているからこそ、心を一つにしようという気持ちが溢れ、高まってゆきました。アジアでも、アメリカでも、ブラジルでも、ヨーロッパでも、オーストラリアでも、多くの佛立教講がこの危機を信心増進、信心改良の好機とすべく奮闘していました。
そして、コロナ禍の真っ只中、平成15年から2期6年にわたり海外部長として海外全教区をご教導くださった松本現喬御導師の当病平癒のお助行が各教区で行われていました。
米国本門佛立宗正法教会ではゴールドマン直子前局長のお声がけにより午前8時から午後7時までグループメッセージで連絡を取り合いながら、総勢27名でリレーお助行が行われました。新型コロナウイルスの影響により本年度の御講有巡教が中止となった米国教区でしたが、こうしたご奉公を通じて以前より絆を深め、ご奉公の意欲を高めておられます。
令和2年5月27日、松本御導師はご遷化になられました。緊急事態宣言が解除されても100名以上の集会は自粛要請中。当初ご自坊の妙福寺では寺内や近親者に限定したお見送りを考えておられましたが、海外教区からの要請で葬儀のインターネット中継が行われました。通夜、告別式を合わせてアクセス数4000を超える参詣をいただき、厳粛かつ盛大に奉修されたのでした。
ブラジル教区、米国教区、韓国教区、スリランカ教区からお別れの言葉が届けられ、それぞれ代読いただいて御霊前に供えられました。さらに多くの海外教区から弔電やメール、メッセージが届けられました。
新型コロナウイルスによって分断された社会ではありますが、むしろご信心の世界では今まで以上に一つになって、異体同心を深めることができるはずです。
今回の大災禍によって多くの気づきを頂戴いたしました。さらに異体同心の輪が広がり、絆が深まるようにご奉公させていただきます。
永らく海外弘通にご貢献くださいました松本現喬御導師、松峰院日延上人の佛果荘厳を心から願っております。
ありがとうございます。