ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年05月01日
海外弘通だより~ブラジル編  聖地で練成会EcoKaiを開催 大自然のなか1泊2日で342人が集う
ブラジル教区では、去る3月30、31日にブラジル佛立聖地にて第3回EcoKai (青年同士がご縁を深めることを目的とした練成会)を開催いたしました。
青年信徒たちが親睦を深めることを目的とした行事でしたが、様々な世代が「聖地にお参詣させていただきたい!」という声があがり、最終的にはあらゆる世代を対象とした家族のための行事となりました。
葬儀や法事以外に家族は揃わない寂しい時代背景にあって、佛立信心は生きるための仏教ですから「EcoKai」では楽しく全員が揃う、生きている家族のための仏教行事にしようと企画されました。
今年の参加人数は342名。13歳までが53名、14歳から30歳までが112名、そして31歳以上が177名でした。参加者は周辺のホテルや聖地内にキャンプを張り宿泊、テントのない方はご供養場でマットをひいて丸2日間を過ごしました。
1日目、子ども達は開会式のお看経後に、凧揚げをしたり巨大シャボン玉で遊んだり、昼食後には歯科医の講演会『歯磨きの大切さ』を聴講。ほかにも宝探しゲーム、ピクニックを行い、夕看経後に夕食、自由時間になり親睦を深めました。
青年達は班分けの後、班内の縁を深めることを目的としたゲームを行い、昼食後に聖地近くのリモエイロ滝へ。その後、聖地へ戻り御教歌ゲームを開催。これは各班に御教歌一句を与え、教務から御教歌の大意を教わり、舞台で表現するというもので、青年らしくさまざまな御教歌の表現に会場は大変もりあがりました。その後、夕看経をして、夕食後はギター弾きながら皆で大合唱!
31歳以上の大人達は、午前中は釣りを楽しみ、トランプや講話の聴講。昼食後はコップとビンゴ遊びの後にコレイア日友御導師の講話とゲートボールを行いました。そして夕看経・夕食後に60~70年代フラッシュダンスクラブで目白押しの第1日目が終了。
2日目は朝6時に起床し全員で朝食と朝参詣。その後は教養各会に分かれて最終日のスケジュールに入りました。子供達は、タイムカプセル、御宝前の正しい仏具の場所を当てるゲームに口唱会、昼食後に運動会を開催。
青年達は精神科医の講演会「世の中を良くするには、自分になにができるか」に参加。続いて縁を深めるゲーム、全員で口唱会。大人達はズンバダンス、口唱会。午後からは皆一緒に楽しく運動会を行い、閉会式のお看経後、聖地の跡片付けと大掃除をして2日間のプログラムを終了。別れの時間がやってきました。
晴れたり、曇ったり、暑くなったり、寒くなったり、雨も降りましたがブラジル佛立聖地はどんな天候であっても行事ができる、自然を楽しめる場所ですから、すべてのスケジュールは予定通りに行われました。
ほとんどの参加者は都会育ちで、インターネットやスマートフォンがなければ何もできない、楽しくない時代ですが、この「EcoKai」は自然の恵みと接するとても貴重な祝日となりました。
聖地では携帯電話の電波は届かず、Wi-Fiもありません。自ずと目線はスマートフォンの画面から楽しくしている周りの人々や豊かな自然に向き、その素晴らしさに気づくしかありません。目をつむっても、鳥の声の合間に「佛立平和の鐘」の響きを感じる、心が豊かに、リフレッシュできる、そんな場所が私達の佛立聖地なのです。
2019年も同日が祝日で同じ行事を実施する予定です。日本の皆さんも是非ご参加してみてはいかがでしょうか? (吉川淳省記)