ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年04月28日
緊急事態宣言発出を受けて
この度の新型コロナウイルス・変異株の感染拡大により、罹患者の方々にお見舞い申しあげ、そして、尊い人命が失われた方には謹んでお悔やみ申しあげます。

また、病気に苦しむ患者の方々、心配する家族、医療従事者、政策を担う関係担当者に対し、一日も早い感染拡大の終息を心よりお祈りいたします。

東京、大阪、兵庫、京都の四都府県に三回目となる「緊急事態宣言」が発令され、過去の二回の宣言時より強い措置が執られることになります。新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって一年以上が経ち、見えない敵との闘いに疲れも溜まり、人心の不安がより一層深まって、これまで経験したことのない事態となっております。しかしながら、人類の長い歴史の中にあっては、幾度となく疫病に悩まされ、苦しみながらも闘い乗り越えてきたのであります。

もう一度自分にできる最善の予防策を徹底すると同時に、宗門人として国や人種といった境界を越え、佛立教講が一丸となる時であります。お互い一人ひとり異なる立場存在でありますが、今こそ、御宝前と心を同じくして責任ある行動でこの苦難を乗り越えていきましょう。それがすべての人々、社会全体を救う大きな一歩へと繋がっていくものと信じております。

そして、講有上人のご諭告にもございましたように、全宗門人は、今こそ改良の時と捉えゆるぎない佛立の信心を中心に据え、御題目口唱に徹し「異体同心」の祖訓を体し、新型コロナウイルス感染拡大の早期終息と世界の恒久平和、一天四海皆帰妙法を御宝前にご祈願をさせていただきましょう。

令和3年4月28日
宗務総長 小西 日演