2020年01月01日

新春清談 御講有大いに語る 御宝前のお計らいでご利益をいただきご奉公

――御講有猊下におかれましては、令和2年の新春を恙(つつが)なくお迎えになられましたこと、謹んでお慶び申し上げます。御講有にご就任されて3年半が経過し、4度目のお正月を迎えられたわけですが、この任期を振り返られて思われる所をお伺いしたいのですが…。

 御講有 御宝前のお計らいで、何とか無事に3年半過ごしたというようなことですかね。講有巡教で伺った全国各寺院の方々には、大変ご接待していただき、本当に身に余る果報だったと思っています。

――お身体の加減は、いかがでしょうか。

 御講有 最初の年に、大きなご利益をいただいて(肺ガン消滅のご利益・本紙平成29年1月号『新春清談』に掲載)、手術せんといかんかったものが、お計らいで健康になりました。その後も、お陰さまで元気です。

――宗門は現在、令和4年の高祖日蓮大士ご降誕800年に向かって進んでいますが『年頭のことば』でも仰せのように、慶讃ご奉公も3年目に入り、目に見えたご弘通の成果を現わさねばならないということで、特に「八(ハチ)○○(マルマル)の三本の矢」―「教化誓願達成に全力」「教務員および学徒を育てる」「薫化会活動の充実」を軸に、と強調いただいておりますが、講有巡教等で全国に伺われて、その手応えはいかがだったでしょうか。

 講有巡教で盛り上がる各寺院
 御講有 平成31年・令和元年は第6・第7・第8支庁内の巡教に行かせていただきましたが、伺ったお寺はそれぞれ皆さん頑張っていただいており、お教化も成就している寺院が多かったと思うんですね。

――昨年の御巡教では、海外はイタリア開教20周年の御巡教が5月にありましたですね。また、その際、サンマリノ共和国からの招待もお受けになり、団参の方々と共に伺われましたけれども、印象に残っていることはありますでしょうか。

 活気溢れるイタリア教講に随喜 サンマリノでは国会に招かれる

 御講有 イタリアは福岡御導師が一生懸命ご奉公されて、香風寺フィレンツェ別院を建立されたけれども、大変活気がありましたよ、ご信者もね。
また、サンマリノ共和国も長松清潤師に一生懸命ご奉公いただきました。おかげで、京都佛立ミュージアムで開催した「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教展」を、あちらの国会議事堂でも開催する運びとなり、そのオープニングセレモニーでは、団参のご信者さんも招待を受け、国会議事堂の議員席に座ることができ、皆、びっくりしたんですけどね。
世界で5番目に小さな国らしいですね。だけど観光客がえらい一杯おられましたね。

――海外巡教では、先日・11月に台湾にも行かれましたが…。

 燦然と輝く八田與(はったよ)一(いち)氏の功績 そのお孫さんが佛立のご信者

 御講有 台湾で日本人と言えば、八田與一さん。あの方がダムの計画をして、10年かかって烏山頭(うさんとう)ダムを完成させている。すごく広くて大きい、世界最大級のダムです。だから台湾では日本人で一番尊敬されています。小学校と中学校の教科書にも出ている。日本でも、テレビで放送があったらしいけれどもね。
しかも、その八田與一さんのお孫さんが、本山の局長さんだった山西始人(はじめ)さんのお孫さんと結婚して、前の晩の会食の時も、食事前に唱える「願文」をきちんと唱えられていた。そして翌日の法要の時は、私の家内が側にいて聞いていたみたいだけれども「無始以来」も「南無久遠」も全部唱えていたそうで、びっくりしてましたよ。(八田與一氏の関連記事を『海外弘通だより』に掲載)

――八田さんの事は、いろんな所で紹介され、偉大な方というのは我々も聞いておりますが、お孫さんが、ちゃんとご信心をされているんですね。

 御講有 広い通りがあって、「八田通」と言われているし、小学校・中学校も八田小学校、八田中学校という名前がついていて、びっくりしました。今度、本山で祖父の山西始人さんのご回向(37回忌)があるとかで、お参りに来られるんじゃないかな。今は妙深寺のご信者なんですね。
八田さんの祥月命日の時には毎年、ダムの所でご回向があるそうです。今までは他宗がしていたんだけれど、初めて佛立宗でご回向させていただきました。次からも佛立宗でさせていただきたいと言っておられました。

――話を国内に戻しますが、昨年10月20日には、佛立第3世講有日隨上人の百回御忌を、大阪・本成寺でお勤めいただきましたけれど、日隨上人についての思いなどはいかがなものでしょうか。

 御講有 奉修本部から『日隨上人百回御忌記念誌』が出されています。それを拝見しますと、田中日晨上人や泉日恒上人、岡居日相上人、伊藤日事上人が思い出等を書かれています。また伊藤御導師(日学上人)のお父さん・日事上人が日隨上人のお弟子さんやから、伊藤御導師が本成寺で基調講演を3回されて、それも記念誌に載っていますので、それを読ませていただきました。

――私もそうですが、日隨上人のことは第3世講有と申し上げながら、詳しいことは存じ上げませんでした。しかし、この記念誌を拝見しますと、生意気な言い方になりますが、大変なご奉公をなされているのですね。

 日隨上人の大きな恩恵を今に蒙る

 御講有 まず、日隨上人が日聞上人(第2世講有)より先に、お得度なさっていたんだね。
 また、開導聖人のご生家を借金までして買い戻され(今の誕生寺)、大阪
では教講に呼びかけてご遷化地を買収して道場を建立され(今の義天寺)、
そして四箇道場保存会を作られたのですねえ。      (来月につづく)

(文責・佛立新聞編集部 聞き手・佛立新聞編集長)