ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年04月05日
大僧正 長松日峰上人の二十七回御忌、講有上人導師のもと勤まる
去る3月4日、由緒寺院、長松寺(住職・長松清潤師)において、平成2年3月5日、法寿93歳を一期として御遷化なされた、本山第48世・大僧正長松日峰上人の御二十七回御忌が現御講有・山内日開上人御唱導のもとしめやかに奉修された。

 日峰上人は明治44年、剃髪得度されて以来、佛立教務として80年という長きにわたる御法労であった。奉修御導師日開上人は日峰上人の行化について、「本門佛立講の教務として、本門法華宗との軋轢、法難に遭遇しながらも佛立の発展に功積を遺せし人なり。大正・昭和の激動時代に、宗門発展のため尽力されしこと周知の事実也、又、本門佛立宗の宗家たる長松家の名跡を継承し、開導聖人御遷化後の旧跡保存、佛立発展を担う御奉公を第一としてご奉公され、薫化会を発足されしことは上人の薫陶なり」等言上され、一座唱題の中、お弟子の池田日深師、松本現喬師、竹内現暢師、本山執事長小野山日住師、長谷川日堯師、清水泉洋師等有縁の教講多数の方々が参列焼香をたむけられた。

 当日は、穏やかな木漏れ日が長松寺の庭に差し込む温かな日となり、日峰上人のお人柄のような日であった。

 法要後、御講有上人は日峰上人の思い出を「昭和30年得度当時、第12世日宥上人、第11世日颯上人、日峰上人は雲の上の方のようで、余り言葉を交わしたことはありませんが子供のころ長松寺に御じゃました折に、日扇聖人の御遺品の説明をお聞きしたこと、また、日淳上人ご年忌記念誌資料集めで、日峰上人の薫化会の記事や、清風寺へ、薫化会の指導講師として出向され、七世日淳上人をたすけられていたと拝察するのです。」と、回顧され、宗門は開導聖人御生誕200年慶讃御奉公の真っただ中、御年回に参集して明日に向けての宗門の弘通を語り合う機会を持てたこと大変ありがたいことである。こうして縁あって参集のみなさん日峰上人、小千代奥様、亡くなられたみなさんを偲びつつ御奉公に前進してください。尚、明日は御祥月本山御宝前にて特別ご回向を予定しています。」と話された。

 最後に住職・長松清潤師より、御講有上人はじめ、参列の有縁の教講一同に御礼と、今後一層の報恩ご奉公を誓われ一座の法要を終了した。