ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年05月01日
慶讃法要円成に向け捨身決定でご奉公 次期宗務総長に選ばれて 新井日現
この度、思いもかけず私ごとき不相応な者が、宗務総長という宗門の重大役務を仰せつかることになり、困惑の極みといった状況であります。
もとより、その器ではなく、信心未熟な私が、本宗宗会から指名を受ける結果となり、日頃自身の不勉強をつくづく恥じ入り反省する次第です。
この上は、今更遅きに失した感がありますが、信心をはじめとして総てを懺悔改良し、御宝前のご命令と受けとめて、講有上人のお慈悲を本に、先輩教講有縁の皆様のご支援を賜りながら不足の面を補い、助けていただける強力な内局の陣容を整えさせていただき、現小西総局のご奉公を引き継げるように努力したい所存です。
今、宗内の現状をみると、明年に迎える高祖大士ご降誕800年慶讃ご奉公のさなか、「教化・法灯相続つづれ織り運動」も1年半に亘る新型コロナウイルス感染症の拡大によって、弘通の停滞を余儀なくされました。
終わりの見えないコロナ禍の中、私達の日常のご奉公のあり方を再考させられている感がしますが、ここが我慢のしどころと、口唱信心を根としてこの荒波を乗り越えたいとご祈願しています。そして新総局の試金石となる高祖ご降誕800年慶讃法要の円成を目指して捨身決定でご奉公に当たらせていただく覚悟です。
宗内教講各位の絶大なるご支援ご協力を切にお願いしてご挨拶とさせていただきます。

【新井日現師の略歴】
昭和24年3月17日、新井日城上人の長男として誕生、同45年11月、東京乗泉寺にて第15世講有日晨上人を師僧に得度。昭和63年、川越実在寺住職に、平成21年には佐渡歓要寺住職に就任。この間、平成3年には上座講師に、平成14年に僧正に昇晋。
 宗門では、弘通局本山部長、弘通顧問、第6支庁長(2期)、埼玉布教区長・宗会議員・宗会議長、宗制改正特別委員会委員、教務員福利厚生委員会委員、百万霊会特別委員会委員、審判調停審議会委員等の要職を歴任し、今日に至る。