ほんもんぶつりゅうしゅう
2017年04月01日
第215回 本山奉仕 弘通担当者の部 全国各布教区より代表26名が加行
去る3月3日から5日までの2泊3日、本山宥清寺において本年度第1回目(通算215回目)の本山奉仕が開催された。
今回は「弘通担当者の部」として全国各布教区から26名の代表者が加行した。奉仕長は第8支庁札幌信廣寺の伊藤精彦氏、奉仕長補佐は第5支庁乗泉寺の庄司治孝氏が勤めた。
【1日目】
午後1時半に本山法悦殿に集合した加行者は4班に分かれ、役員紹介、奉仕規則の説明を受けた後、各班の班長を選出した。その後、本堂に場所を移して本山の沿革の説明を弘通局嘱託斉藤宥孝師より受け、庫裡にて本山教務師より行道の作法を習って開行式に臨んだ。
本堂への昇退堂、開行式は緊張した面持ちながら凜とした空気の中で行われた。開行式は講有上人にお勤めをいただき、開導聖人ご尊前にてご訓示を賜った。その後、植田日事弘通局長の挨拶、本山事務局長・奥順作氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長の伊藤精彦氏が宣誓を行った 。
引き続き夕看経に加行して夕食の後は、講有上人の特別講演「講有上人にナンデモ伺える1時間」として、前もって集めておいた質問の中からお答えをいただいた。加行者は親しくご教導を賜り、二度とない機会と大変随喜をされていた。
1日目が終わる頃になると加行者たちも互いに打ち解け、談笑する楽しげな様子も見受けられた。
【2日目】
5時半起床。洗面後に本堂の清掃として畳の拭き掃除、その後行道にて朝参詣に加行した。
朝食後は植田弘通局長による「佛立開花運動誓願達成のために」の講義があり、続いて局(つぼね)指導部長による「正宗徒増加と役中後継者の花の咲かせ方」の講義があった。
昼食をはさみ午後は佛立霊地と開講聖地に参詣し、弘通局長よりそれぞれの説明を受け、その後誕生寺に参詣して講尊・梶本日裔上人より「佛立文化~物と心の歪み~」のご講演を賜った。講尊上人の噛んで含めるようなお言葉は、加行者に護法愛宗の思いをお伝えくださるものであった。
その後、本山に戻り夕看経。夕食後は伊藤海外部長が「海外弘通の紹介」をスライドショーで行い、その後、岡居弘通部長による「下種結縁運動の進め方」の講義があった。最終日に予定されている下種結縁の実践に向けて、下種結縁のご奉公の仕方とロールプレイングを行い、宗門発行のパンフレットや結縁冊子にメッセージを書き込み、2日目の予定は終了した。
朝から講義が続き疲労の色も感じられたが、弘通局長、各部長による講義はどれも現場に即した内容であったため、加行者は終始頷きながら聴講していた。また、随所にユーモアが織り混ぜれており、会場に笑いが溢れた場面も多かった。
【3日目】
前日同様、本堂の清掃と朝参詣に始まり、朝食の後に2日目に講義を受けた「下種結縁運動」を実践した。一昨日、昨日と気温が低く寒い中での本山奉仕であったが、下種結縁の当日は暖かく、当初は雨の予報であったが天候にも恵まれ、ご奉公が無事に進められた。
結縁運動を経験したことがなく、飛び込みで初対面の人と話ができるのかを不安に思っていた加行者も多かったが、弘通局員の教務と回るうちに笑顔で訪問できるようになっていった。
帰山後は本堂でお礼のお看経をいただき、下種結縁運動の感想を発表し合った。感想の多くは前述のように、未経験の不安が実践の中で払拭できたというものだった。
閉行式はお看経の後、開導聖人ご尊前にて講有上人より勤行証の下附を賜り、植田弘通局長より講評をいただいた。その後、本山事務局次長今達孝昭氏の挨拶、加行者を代表して奉仕長補佐・庄司治孝氏がお礼の言葉を述べ、この度の本山奉仕は終了した。
本山の御宝前にお給仕をさせていただき、講有上人、講尊上人を始めとする方々から貴重な講義をいただく本山奉仕は、一生に一度経験できるかどうかのご奉公である。加行された方々がご自坊や布教区に戻られ、佛立開花運動ご奉公円成に向かって益々のご弘通に励まれることを切に願う次第である。
加行者からも「佛立開花運動誓願達成の為に弘通担当者として『目標を掲げる・異体同心・個々人に配慮して』が心に強く残りました」「講義の
中でリーダは、①目標を掲げ、②異体同心で、③個々人に配慮し率先垂範すること。昨日の自分よりプラス1%の工夫が大きな差になることなど、信心改良の重大なことを改めて学ばせていただき刺激を受けました」等の感想が寄せられた。