ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年09月01日
7月14日~15日 小樽自然の村で  第8支庁「第6回青少年の一座」を開催 様々なイベント 感動の野外法要
7月14日・15日、第8支庁としては初めて開催することとなった青少年の一座は、小樽自然の村で開催されました。
準備ご奉公の前日まで蝦夷(えぞ)梅雨(つゆ)が続き野外での開催が危ぶまれましたが開催当日は朝から晴れ上がり、北海道らしい清々しい空気に林は包まれ、続々と道内各地からご信者が集まり笑顔があふれました。青少年は106名、婦人会・若葉会82名、壮年会50名、宗外者3名、お教務さん24師、合計265名で寺院数では第5支庁の2ヵ寺を含め13ヵ寺でした。
 オープニングセレモニーは、午後1時半から青空のもと木漏れ日が降り注ぐ白樺林で行われました。司会者は函館信照寺の市原健悟さん、札幌信廣寺の山川瞳さんの息の合ったコンビです。宗門弘通局の局指導部長のご挨拶では、信行検定を是非とも受けられるようにとのお話がありました。
その後、様々なイベントが繰り広げられました。全員が参加できる〇×やじゃんけんゲーム等、また御導師から参加者に、参加者から御導師方に気軽に声をかけ距離を縮められるようにした御導師スタンプラリーなどです。
ブースイベントでは射的、焼きそば等、配布されたチケットで楽しみ、クラフトブースではクンゲの子供達がお気に入りの絵を描き、みるみる自分だけのうちわが完成し喜んでいました。その横ではデコパージュという手芸の一種で、用意されたホタテ貝や石鹸が美しく見事な作品に仕上がり、完成品は持ち帰りできるので人気のブースでした。
オリジナルのグッズ販売はタオルや、この一座の為に佛丸をデザイン化したTシャツと缶バッジです。このデザインは、平成28年のロサンゼルス御講有巡教の随伴参詣として第8支庁の団参にお祖母様と初めて参加された当時、高校生の宮林妃奈子さん(信廣寺)、現在は美術大生です。
御導師方、青年会スタッフはブルー、販売されたのは白のTシャツで、それぞれ素敵な仕上がりです。あの時はいつの日か大事な青年会の一員としてご奉公してもらいたいと願っておりました。それがこの様な形で青年会の一座のご奉公に繋がってきたことは偶然ではないと随喜しております。 
午後4時からの法要では、第8支庁長・帯廣寺住職・大岡日鳳御導師の言上が朗々と白樺の林に響き渡り、野外法要の素晴しさを感得しました。
ご利益談発表は信廣寺、小樽信受寺、信照寺、旭川寺の4人の青年会員でした。その中で旭川寺の片岡響子さんは小学生の時からいじめにあって不登校となり、中学2年の時、生きることをやめようとしました。しかし朝参詣を勧められご信心で良い方向へと導かれ、転機となったのは3年前の岡山での第5回青少年の一座で、全国から集まった大勢の人達と同じ御題目を信じお唱えしていることを実感し勇気づけられたそうです。
この度の一座のPRの為のご奉公では、各寺院の御会式で片岡さんの明るい元気な姿をよく見ていましたので、辛い過呼吸に苦しみ寝込んで外出もままならなかったことなど、このご利益談を聞くまで思いもよりませんでした。そして苦しんでいる人がいれば、このご信心で変わっていけるのだと何度でも伝えたいとの力強い言葉に、この一座の目的が達成できていると感じました。
 次のイベントはバーベキュータイムですが、実行委員の塩田姉妹の親御さんが昼過ぎから羊一頭の丸焼きを作り始めてくださっていたのです。本当にサプライズでした。
エピソードと言ってよいのでしょうか。1年7ヵ月の間、他の青年会の仲間と実行委員として休日はもちろん、仕事が終った後も会議の積み重ねの日々でしたが、当日の朝に姉妹はなんと喧嘩。これまでご信心に理解をしてもらうことが難しかったお父さんの口から出たのは「辞めてしまえ」と…。でもこの日、今まで頑張ってきた娘たちにエールを送りたかったのでしょう。汗だくになりながら笑顔で皆さんに振舞われた美味しい羊肉も思い出になります。
キャンプファイヤーでは、年明け早々から取り組んだ婦人会の手作りによるカラフルなキャンドルが佛丸のラインに並べられ、綺麗な灯火を各々の思いで見つめました。
2日目の朝は雨。心配だったのは、壮年会のご奉公である前日のパイプ椅子やテント等の撤収作業の事。ところが不思議にその時間だけ小雨だったのです。お計らいですと穏やかに話す岸田副実行委員長でした。
さて、青年教務さんによるトークライブは、おこばち山荘の大研修室。外はかなりの雨でしたがお笑いの本場大阪、しかしながら先日、地震で放映されたばかりの高槻。震源地は淨行寺の近くだったと、それすら笑いをとる高橋淨徳師でした。得度のきっかけや家族と仏教をテーマに、深くてありがたいお話でした。
閉会式ではこの一座の実行委員長をされた小樽信受寺の御住職・玉田正見師のご挨拶。支庁、布教区、管内各寺院の御住職方から絶大なる応援をいただいたことと、各寺院の教養会の皆様にご奉公の御礼がありました。
 この2日間のために1人1人がさせていただいたご奉公の過程、それらをブログで発信し続け、意識や思いを共有してきた異体同心の大切さを学ばせていただきました。
最後に日養上人御33回忌の御年に青少年の一座を無事にご奉公成就させていただきました事、お祖師さま、日養上人のご守護に感謝いたします。
(支庁教養主事・信廣寺 伊豆田益子記)