ほんもんぶつりゅうしゅう
2015年12月01日
東京・乗泉寺 大本堂改修工事、無事成就 —高祖会で無事竣工、御礼の座を奉修—
第5支庁・乗泉寺では去る10月25日、大本堂改修工事が終了し、31日10時半より御尊像ご遷座式が執り行われ、事務局長・鴨志田正憲氏と住職・川口日智上人が喜びの挨拶をされた。また、11月7日の高祖会第1日目第2座では『本堂改修・御宝前御荘厳無事竣工 御礼の座』を、御講尊・小山日誠上人のもと奉修され、本堂改修委員会副委員長・大谷崇吉氏より経過報告がなされた。その概略は、

 この度の大本堂改修工事は、平成28年にお迎えする日晨上人33回御忌報恩ご奉公、また佛立開花運動の乗泉寺独自の誓願の一つとして、平成26年から二ヵ年間、御宝前荘厳を中心に取り組んできたもの。中央の大厨子には御本尊と高祖日蓮大士御尊像を、左右の中厨子には門祖聖人と開導聖人の御尊像を、両端の小厨子には十界の諸尊、歴代住職ご位牌、過去帳、特別ご有志者の銘板等を納め、大厨子の中の御須弥壇と御礼盤も新調された。

 御本尊は第三世講有日随上人の御直筆を御修復され、万一の場合でも2人で避難させていただけるよう額縁を軽量化し、大型の御箱にお納めさせていただき、御尊像については御須弥壇の下に免震装置を設置した。また、御厨子の下の基壇部分には約4トンの御厨子の重量を支える鉄骨アーチを補強した。金屏風に代わる壁面はガラスと木のブリックを交互に組み合わせて壁を構築。人天蓋は日晨上人時代のイメージを継承しながら、新進デザイナーの創作による軽やかな天蓋とした。御厨子にお納めした三祖の御尊像、日歓上人はじめ開基上人から続く歴代御住職のお位牌もすべて御修復させていただいた。その他、天井中央照明をLED照明に機器ごと更新。本堂前部に床暖房を新設。大屋根の防水工事、カーペットの張り替え、正面玄関の窓枠塗装替えを実施した。

 続いて鹿島建設に感謝状が贈呈され、御法門台に立たれた御講尊・小山日誠上人は「今日できあがった内陣を拝見し『本当に乗泉寺は凄い』その一言に尽きます。この大きな空間を、まず御本尊をお祀りしてある御厨子が、お祖師さまお示しの御書の中に『宝塔空にこし』というような、空中に宝塔がお出ましになっている。そして周りにお祖師さま、門祖聖人、開導聖人が座っておられる、という感じがどなたにもわかるように顕されている。『さすが乗泉寺さんは違うな』という気持ちでお勤めをさせていただいた次第であります」とお述べになり「下種宗は余宗余門の法門と 天地水火の違目あるぞや」との御教歌で、御法門を拝まれた。