ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年06月01日
海外弘通だより~スリランカ編
24時間口唱リレー
新型コロナウイルス・パンデミックになってからスリランカも全国外出禁止命令が出続けております。
3月18日よりスリランカ国内で常題目運動として、24時間口唱リレーが続けられております。各家庭で自分の当番時間に合わせて1時間のお看経をいただいております。そして、Whatsappというチャットアプリのグループを作って、ご信者さん皆に見えるように自分の御宝前やお看経の姿の写真を共有していただいております。
そうすることによって自分人で、家族だけで、ご祈願しているという寂しい気持ちではなく「1人じゃないよ、みんなで頑張っている。みんなのご祈願、お看経でこの暗い時期を乗り越えよう」という明るい気持ちを持って家庭内で信行に励んでもらっております。
私は毎日、「良潤と3分」というテーマで3分間の法話をアップさせていただいております。
このように、24四時間口唱リレーを10日間ほど続けていたら、ネパールのお教務さん、ダハール清天師から「ネパールのご信者さんもこの口唱リレーに参加させてください」と連絡がありました。そして、今はスリランカのみならずネパールとインドのご信者さんも一緒になって、異体同心で南アジアは常題目口唱に頑張っております。
そして、3分法話もスリランカの言葉と英語の両方でさせていただいております。今はスリランカのハシャーン清嵐師、ネパールの清天師、インドにいるカドゥカ清地師も毎週1回の3分法話をしてくださっていて、とても国際的な口唱運動となっております。
このようなパンデミックがなければ、夢にも見ないような素晴らしいご奉公はできなかったという風に思っております。何が素晴らしいかと言うと、皆が信心増進している事です。毎日、スリランカ、またネパールからも慶びのメッセージをいただいております。
この暗い時期をご信心の御蔭で乗り越えている、毎日無事でお計らいをいただいていることを以前にも増して心と身体で感得している、と声を聴いております。新型コロナウイルス予防の外出禁止命令のため、お寺にお参詣はできないけれども、毎日より良くお看経ができて幸せに頑張っております。

国際交流
このパンデミックになってから、本門佛立宗の海外布教区同士のご縁もさらに深まっていると感じております。お互いを励ましのメール、メッセージ等もよく交換されており、イタリア、ブラジル、韓国の教講よりフェイスブックやラインでもメッセージ交換しております。
イタリアよりコロナウイルス時期の異体同心口唱による感染者減少のご利益談をスリランカのご信者さんに紹介したり等もできて、各国の繋がりが強くなって海外弘通の新しい動きを発することができたように思っております。

フードサポート支援活動
スリランカで普段も経済的に苦しんでいる家族が数多くあります。そのほとんど皆は日給で生活をしている労働者、運転手、屋台商売等の方々です。残念ながら貯金も全くできていない状態です。貯金どころか体調不良などで1日の仕事を休めば借金しなければ生活ができないという大変な所です。
急にロックダウン状態になれば裕福な家庭は、せめて1週間あるいは1ヵ月分ほどの至急買い出しをする等の準備ができますが、このように経済的に大変な家庭が何千軒もあり、全く食料がない状態でロックダウンを迎えました。
外出禁止命令中のオンライン注文やホームデリバリーも、都会などに限られました。あるいはオンライン注文ができないお年寄り、スマホを持っていない家庭もありました。ご信者さんの中にもそのように困っている所が何ヵ所もありました。
スリランカHBS基金の支援活動として、そのように困っている家庭にフード(必要な食糧・Essential Food)パック200軒分を作って運ぼうと考えました。そして、妙深寺・長倉深要御講師よりもご有志を国際送金でいただき動き出しました。
その間、スリランカに留学中の中国人尼さん組から、ジャニット・バンダラナイケさんとご信者さん経由で連絡いただきました。以前からこの尼さんの組織と私は仲良くしていた背景もあり、尼さん方の基金で支援をしたいけれども動く力がないのでHBSを通して支援をしたいという事でした。
そして、支援物資の買い出しには「スリランカ仏教情報センター」の会長ジナーナンダ長老という現地仏教僧侶のご協力をいただき、HBSセンター(妙深寺別院)として合計で500軒分を作りました。コロンボの市役所と警察より特別許可をいただき、隔離マナーを守りながら車2台でご信者さんのみならず、宗外者、宗外寺院までも運ばせていただきました。
現地に行って見たら、ある家庭には紅茶を作れる砂糖さえなかったところもありました。私たちの届けたフードサポートパックには1家族1週間分の食糧が入っているので、ロックダウン中のライフラインができるまで少なくとも最初の1週間の食生活に困らなく生きていく事ができたと思っております。支援をいただいた各家族から大感激をいただいております。
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この時期は、私たち佛立信者に末法の恐ろしさ、そして菩薩行の大事さを実感させる機会であることは間違いがございません。今こそ、我々も信心改良し、異体同心でお互いの信心を励まし合い、人助けのご奉公に励まなければなりません。
世の中の佛立信者の皆がHBS family佛立家族として、共に御題目をお唱えさせていただき、共にお教化折伏に気張らせていただいて、共にご利益をいただくよう頑張りましょう。